先週の記事では「はるか(『水に眠る』より)」北村薫(文春文庫)を6行(最初3行&終わり3行)だけ読んであらすじを予想してみました。


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読了したので、予想がどれくらい合っていたのか検証してみます。

ちなみに書き出しの3行は

 話を聞いて来たのは、父だった。夕食の膳の、鍋物をつつきながら、
 「モリタが店をしまうんだ」
 「ははあ」

そして終わりの3行は

 はるかの顔は、たんぽぽ色のろうそくの光に、うっすらと染まっている。その無邪気な口元が動き、
 「わたし、大みそかの夜から三日までは、お巫女さんのアルバイトするんです」

でした。
そして私遠藤が予想したあらすじは……


高校生のはるかはいつも笑顔をたやさない優しい女の子。
父の友人のモリタさんが店を閉めると聞いて心を痛めている。
それにモリタさんの家には少し年上のお姉さんがいて、今も仲良く過ごしている。
モリタさんやお姉さんの為に何かしてあげたい。
そうだ、巫女のアルバイトをする事をそれとなくお姉さんに話して一緒に神社で働こう。
はるかは優しく揺れるろうそくの光の中でそっと誓うのだった……。


さあ、どのくらい合っていたのか?

間違っていた部分に取り消し線を引くと……


高校生のはるかはいつも笑顔をたやさない優しい女の子。
父の友人のモリタさんが店を閉めると聞いて心を痛めている。
それにモリタさんの家には少し年上のお姉さんがいて、今も仲良く過ごしている。
モリタさんやお姉さんの為に何かしてあげたい。
そうだ、巫女のアルバイトをする事をそれとなくお姉さんに話して一緒に神社で働こう。
はるかは優しく揺れるろうそくの光の中でそっと誓うのだった……。


ああああ、間違いだらけ。
読んだ6行に書かれていない事で合っていたのは
主人公のはるかが高校生で笑顔たやさない女の子という部分だけでした。

うーん。難しい。

じゃあ、この小説のあらすじはどうだったかというと

書店を営む伊部英造は、パン屋だったモリタの跡地に新規店舗を構えることになった。
店舗の立ち上げに奔走し、従業員の確保に悩んでいた英造は、ある日工事中の新店の前に佇む高校生を見かける。
その高校生の名前は柳田はるか。聞けばこの新しいお店で働きたいという。
明るくひとなっつこい彼女は慣れないアルバイトに四苦八苦しながらも、周りの仲間に支えられながらお店で働くようになる。
やがてお店も軌道に乗り始め、初めてのクリスマスの時期を迎える。
はるかは英造に「クリスマスの飾りつけがしたい」と願い出る。
当初は嫌がっていた英造も、雰囲気が変わった店内の様子と、はるかの気持ちのこもった態度に心を動かされ始める。
そしてクリスマスイブの夜。閉店後の店内ではケーキを囲んでささやかなクリスマスパーティ。
はるかは優しく揺れるろうそくの中で皆と「聖しこの夜」を歌うのだった。

というような感じでした。(巫女の話は大筋とは関係なかったので後述します)


今回の【ほぼ未読書評】では知り合いの方々からも予想コメントを頂いたので、それに関係する部分をすこし書きます。


まずモリタについて。

最初3行に登場するモリタは人物名でもあり屋号でもあるようです。お店の正式名称はとくに言及されてなく、ご主人がなくなった為にお店を閉めるということでした。そして、モリタの存在はこの小説の冒頭にだけ書かれていただけで、その後は特に登場しませんでした。

次に巫女のアルバイトについて。

最後3行にある巫女のアルバイトの話は、年末年始に巫女をする予定のはるかが「聖しこの夜」を歌うのはまずいんじゃないかと本気で心配するというエピソードを表現したセリフです。
この部分は巫女として働くかどうかに力点はなく、はるかの純粋さを印象づけることに力点があるようです。

というような感じでした。
予想コメントを頂いた方々の中に「ろうそく」というキーワードで「クリスマス」を推理された方がいました。
正解でした。すごい。



三週にわたってお送りした【ほぼ未読書評】いかがでしたでしょうか?

意外に反響があったので、時期を空けてまた挑戦したいと思います。

改善点としては1ページでは少し長く、6行では短すぎるかもしれないということ。
そして選書がとても難しいということです。

でも、改善していけば教育の現場や読書会などでも活用できそうです。
今回は中身を推理するということに軸足を置きましたが、逆に書き出しと書き終わりだけを提示して中身を創作するというのも面白いかもしれません。

いろいろ考えればできそうなことは増えそうです。

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今週はこれにて以上です。
このブログは毎週月曜日に更新。
次回は12月12日です。
読んで頂きありがとうございました。


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# by mamesyakuhachi | 2016-12-05 00:01 | 北村薫 | Comments(0)



先週の記事では、青山七恵「新しいビルディング(『お別れの音』より)」を2ページだけ読んであらすじを予想してみました。


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先日読了したので今週は予想がどれくらい合っていたのか確認してみます。

ちなみに私遠藤の予想したあらすじは


都会のオフィス街につとめる20代のマミコ。
無機質なコンクリート建築物に囲まれた生活を送っている。
マミコの最近の悩みは彼氏と親友A子の関係。
以前マミコは結婚を前提に付き合っている彼氏をA子に紹介した。
しかし、それからしばらく経って、偶然街で彼氏とA子が仲良く歩いているところに遭遇してしまう。
当然マミコとA子の関係は悪化し、そのうえ彼氏はマミコを捨てA子と結婚に踏み切ってしまう。
一人残されたマミコ。
勤務先の向かいにあるのは建設中のビル。巨大化するビルは不要になった鉄屑を置き去りにしながら建設されていく。
それはまるで取り残されたロッカーのハンガーのように決して祝福の対象にならない。
気づかないうちに修復できなくなった関係、そして行き場を失った感情。
それらは癒されることもなく、ただ中空を彷徨っている。


でした。

ではどのくらい合っていたのか?

間違っていた部分に取り消し線を引くと……


都会のオフィス街につとめる20代のマミコ。
無機質なコンクリート建築物に囲まれた生活を送っている。
マミコの最近の悩みは彼氏と親友A子の関係。
以前マミコは結婚を前提に付き合っている彼氏をA子に紹介した。
しかし、それからしばらく経って、偶然街で彼氏とA子が仲良く歩いているところに遭遇してしまう。
当然マミコとA子の関係は悪化し、そのうえ彼氏はマミコを捨てA子と結婚に踏み切ってしまう。
一人残されたマミコ。
勤務先の向かいにあるのは建設中のビル。巨大化するビルは不要になった鉄屑を置き去りにしながら建設されていく。
それはまるで取り残されたロッカーのハンガーのように決して祝福の対象にならない。
気づかないうちに修復できなくなった関係、そして行き場を失った感情。
それらは癒されることもなく、ただ中空を彷徨っている。


あああああ……間違いだらけ。

恋敵だと思っていたA子は単に仕事場の無口な先輩だったし。
三角関係のもつれなんて特にないし。
それと細かい部分では、主人公マミコが20代という予想も正解と言えなかったです。(マミコと若い女性社員がタメ口で話す場面があるので若いとは思うのですが、はっきり20代という表記は無い)

うーむ、難しい……


ちなみにこの作品のあらすじは、

入社して3ヶ月のマミコは2人だけの小さな部署で働いている。
先輩社員はフジクラという無口な女性。
無愛想な彼女との気づまりな雰囲気。
不仲ではないが友好的でもない、お互いの存在を必要最低限だけ意識している二人。
いつまでこの状態が続くのだろうとマミコは思っていたが、ある日フジクラから妊娠と退職を告げられる。
マミコはそれを不思議と何の感動もなく受け入れる。
そして退職の日、マミコは特に何の感慨もない。
外を見ると建設中のビル。その建物は不要になった鉄屑を吐き出しながら建設されていく。


という感じです。



予想は残念ながら殆ど当たらなかったものの、この【ほぼ未読書評】やっていて楽しい。

なので今週も別な本に挑戦したいと思います。

しかも!

先週は2ページ読みましたが、今回はハードルを上げて3行×3行の6行書評に挑戦です。


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「はるか(『水に眠る』より)」北村薫(文春文庫)全23ページ


著者のプロフィールを簡単に紹介します。
北村薫(きたむらかおる)は1949年生まれの小説家。大学在学中にミステリクラブに所属。1989年に「空飛ぶ馬」でデビュー。1991年に「夜の蝉」で第44回日本推理作家協会賞を受賞。直木賞最終候補作に過去6度選出。
(ちなみに男性作家です。)

今回はこの作品の書き出し3行と終わり3行の合計6行で作品のあらすじを予想してみます。
(なおネット環境の都合で3行表記にならない場合がありますが、下記引用部は本文のきっちり3行分です)


まず書き出しの3行


 話を聞いて来たのは、父だった。夕食の膳の、鍋物をつつきながら、
 「モリタが店をしまうんだ」
 「ははあ」


そして終わりの3行


 はるかの顔は、たんぽぽ色のろうそくの光に、うっすらと染まっている。その無邪気な口元が動き、
 「わたし、大みそかの夜から三日までは、お巫女さんのアルバイトするんです」


この引用部だけで得られる情報とそこから推理したものを箇条書きにしてみます。

(1)「話を聞いて来たのは、父だった」という文章から、この小説は「父」の子供の視点で描かれている。そして視点になっているがゆえにこの子供が主人公だと思われる。この人物は最後の3行に登場する「はるか」だと思われる。(タイトルが「はるか」だしね。)
(2)登場人物として上記引用部で判明するのは、はるか、はるかの父、モリタの三名。他は不明。
(3)はるかが巫女のアルバイトをするというので、年齢は15歳から22歳だと思われる。そして父の年齢は40歳から50歳くらいだろうか。モリタの年齢は予想が難しいが父がモリタを呼び捨てにしているので同い年か年下だと思われる。
(4)鍋物をしているのと大みそかのアルバイト話が出てるので、季節は冬。しかも12月。
(5)「モリタが店をしまう」と父が言った後に、はるかが「ははあ」と受けているので「やっぱりそうか」と思っていたと考えられる。という事は、モリタの店の状況を以前から知っていたのではないだろか。誰から聞いたのか?ここは新たな登場人物を設定。モリタ家の長女ではるかにはお姉さん的存在の女性から聞いたのだと勝手に予想。
(6)終わり3行で登場する「ろうそくの光」。解釈が難しいが、きっとこれは困窮したモリタ家は電気を節約し、ろうそくの光で凌いでいると思われる…。
(7)最後のはるかのセリフが敬語なので父に向けた言葉ではないと思われる。じゃ誰かというと多分モリタ娘だろう。

これらの情報をもとにあらすじを推理すると以下になりました。


高校生のはるかはいつも笑顔をたやさない優しい女の子。
父の友人のモリタさんが店を閉めると聞いて心を痛めている。
それにモリタさんの家には少し年上のお姉さんがいて、今も仲良く過ごしている。
モリタさんやお姉さんの為に何かしてあげたい。
そうだ、巫女のアルバイトをする事をそれとなくお姉さんに話して一緒に神社で働こう。
はるかは優しく揺れるろうそくの光の中でそっと誓うのだった……。



さあ、どうでしょう?
当たってるんでしょうか?

若干無理やりな感じも否めませんが……


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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は12月5日です。
読んで頂きありがとうございました。


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# by mamesyakuhachi | 2016-11-28 00:01 | 青山七恵 | Comments(0)



小説には無駄な文章や言葉は一切ない。

というような事をどこかで読んだ記憶があります。

素晴らしい小説は僅か一言で複雑な世の中を表現し、読者を物語の世界に引き込んでいく力があります。

……ということは。

小説を少し読んだだけで物語の世界観やあらすじを予想することも可能なのではないか?

無謀にもそんな事を考えました。


そこで今週のブログは、題して 

【ほぼ未読書評】2ページだけ読んで本のあらすじを予想してみる。

です。

ルールは

1、ある作品の最初のページと最後のページの2ページだけを読む。
2、本の帯や紹介文、レビューは一切読まない。
3、上記の1,2の条件で作品のあらすじや世界観を想像し予想する。

以上です。

果たしてそんな事ができるのか?
やってみなきゃ分かりません。

なお今週は予想をするだけの記事です。
来週月曜の更新では実際に全部読んで予想が合っていたかどうか答え合わせをしてみます。

どの小説で行うのか?
かなり迷いましたが短編を選びました。
(意気込みの割に短編とは腰が引けてるって?そんなこと言わないで……)

芥川賞作家である青山七恵の作品です。


「新しいビルディング(『お別れの音』より)」青山七恵(文春文庫)全35ページ

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作家のプロフィールを簡単に紹介します。
青山七恵は1983年生まれの小説家。2007年に「ひとり日和」で芥川賞。2009年に「かけら」で川端賞を最年少で受賞されています。

(ちなみに私遠藤は過去に「すみれ」という小説のみ読了しています。とても面白い作品でした。オススメです。)


では「新しいビルディング」の1ページ目を引用します。


通りの向こうに新しいビルが建つ。
 マミコは毎朝、窓際の花瓶の水換えを済ませると、ブラインドの隙間から建設現場を見下ろす。ビルは日に日に大きくなる。むき出しの鉄骨やはめこまれた窓ガラスを覆う灰色のシートの面積が広くなり、少し前までは遠くの部屋のテレビから聞こえていたような金属を打つ音も、今では電話のベルやパソコンのエラーを告げる電子音と同じ近さで混じり合って聞こえる。
 マミコは昼食の帰りに、必ずその建設現場の前まで火花やほこりや乾ききっていないコンクリートの匂いを吸いに行く。それはお寺の線香の匂いに少し似ている。
 歩道と建設中のビルのあいだは、蛇腹になった金網のフェンスにさえぎられていた。網目からは男たちの作業服の汚れ具合だとか、尻のポケットにぶらさがる携帯電話の飾りのチェーンなどをじっくり観察することができた。ただし彼らの顔は一様に黒っぽく、


そして最後のページを引用します。


あの鉄のかたまり、どこにも使われなかった部品たちはどこへ行ったのだろう。しかるべき場所にはめこまれ、溶接され、固定されるはずだった鉄のかたまりたちは。巨大なビルの一部となって、何十年、何百年も人々を出し入れする偉大な役割を全うできたかもしれないのに、おそらく今ではもう、誰の目にもつかない作業場の片隅で余り物を運ぶトラックを待っているだけだ。
 帰り支度をしてジャケットを着ようとハンガーラックに近づいたとき、二つ並んでいるはずのハンガーが一つなくなっていることに気づいた。ロッカーの中にもなかった。私物だったんだ、と思った。
 マミコはジャケットを着ながら、今ごろ花束やケーキの包みに挟まれているハンガーと、目の前で揺れているハンガーの違いを思い出そうとする。それから、そこにかかっていた彼女の上着の色や履いていたパンプスや、持っていたカバンの形まで詳しく思い出そうとする。
 窓の外で、ビルはまだ音を立てていた。何か一つを思い出そうとするたび、その音は強く耳の中に響いて、この数ヶ月間の二人の沈黙だけを置き去りにしていった。
 マミコはあきらめて、部屋を出た。


この2ページから得られる情報とそこから推理したものを箇条書きにしてみます。


(1)主要な登場人物にマミコと、もう一人の女性(最後のページで書かれた「彼女」。仮にA子とする)が登場する。
(2)主な舞台ははおそらく勤務先。そして通りを挟んで建設中のビルが「巨大なビル」なので都会のオフィス街と思われる。
(3)マミコは毎朝花瓶の水換えをしているので、おそらくまだ入社したばかりか若いのだと思われる。(偏見かもしれないが)
(4)A子は小説のなかで会社を辞めている。しかも寿退社ではないだろうか。「花束やケーキの包みに挟まれているハンガー」の「花束」と「ケーキ」は退職の挨拶をした際に貰ったものだろう。
(5)工事現場で不要になった「鉄のかたまり」や「使われなかった部品」とマミコのハンガーは相似形をなすものと思われる。どちらも取り残された寂しさを感じさせる。
(6)「この数か月の二人の沈黙」とあるのでマミコとA子は不仲だと思われる。しかも「この数か月」とあるので以前は仲が良かった可能性がある。でも何らかの理由(おそらく男がらみ。たぶん相手はA子の結婚相手←ほぼ妄想)で不仲になったと思われる。
(7)主人公の名前が「マミコ」でカタカナになっている。硬質な印象を与えるためにカタカナにしたのではないだろうか。オフィス街の工事現場、無機質なコンクリート、巨大なビル、それらのイメージを大切にするためのカタカナ表記だと思われる。


これらの情報をもとにあらすじを推理すると以下になりました。


都会のオフィス街につとめる20代のマミコ。
無機質なコンクリート建築物に囲まれた生活を送っている。
マミコの最近の悩みは彼氏と親友A子の関係。
以前マミコは結婚を前提に付き合っている彼氏をA子に紹介した。
しかし、それからしばらく経って、偶然街で彼氏とA子が仲良く歩いているところに遭遇してしまう。
当然マミコとA子の関係は悪化し、そのうえ彼氏はマミコを捨てA子と結婚に踏み切ってしまう。
一人残されたマミコ。
勤務先の向かいにあるのは建設中のビル。巨大化するビルは不要になった鉄屑を置き去りにしながら建設されていく。
それはまるで取り残されたロッカーのハンガーのように決して祝福の対象にならない。
気づかないうちに修復できなくなった関係、そして行き場を失った感情。
それらは癒されることもなく、ただ中空を彷徨っている。


だと、無謀にも予想してみました。
うーむ、無理やりか?

来週は実際の作品を全ページ読み、果たして予想があっているかを検証してみます。

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は11月28日です。
読んで頂きありがとうございました。







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# by mamesyakuhachi | 2016-11-21 00:01 | 青山七恵 | Comments(0)



先週の記事 【文学のタイトル当てクイズ】紹介文から推理して書名を推理してみよう! の最終問題の解答から。

以下の紹介文から書名を推理するというのが問題でした。

人生の途上で堪えがたい悲しみに直面したとき、人はその事実をいかに受けとめ、その後の人生をどう生き得るのか。知恵遅れの長男と事故による障害で車椅子に乗る次男―二人の息子を同時に自殺で失った女性が、その悲惨を真正面から引き受け、苦しみの果てにたどりついた生の地平とは?魂の癒しを探り、生きることへの励ましに満ちた感動的な長編小説。(後略)」

この紹介文から書名が分かった方はいるでしょうか?


正解は


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「人生の親戚」大江健三郎(新潮文庫)でした。



ところで皆さん京都は好きですか?

僕は好きです。

どうしても行きたい書店が京都にあります。


この記事で紹介されている遠藤書店(京都市南区)。

店内で居酒屋営業をされている書店だそうです。

店内で飲食できる書店やブックカフェは都内にも沢山ありますし、個人的に好きなお店も多いです。
でも、総じてそういったお店はオシャレな内装で洗練された雰囲気というのが多い印象です。

そんな中で上掲記事の遠藤書店は手作り感&DIY感あふれる庶民的で赤ちょうちん的な雰囲気。
そこにはオシャレさや洗練された雰囲気なんてものはありません。

記事によれば、居酒屋営業に至った経緯がそもそも書店経営の行き詰まりとの事。
その打開策として行っている居酒屋営業だそうなのですが、僕はその「必死さ」と計らずも醸し出された唯一無二感に感動し「ぜひ行きたい!」と思うようになりました。
(しかも同じ「遠藤」だし!)

というわかで目下、京都旅行を計画中。

さっそく旅行パンフレットを沢山ゲット。


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調べてみたら、新幹線往復&ホテル付で、安い時期を選べば2万円を切るプランもありました。

うーむ、こりゃ行くしかないでしょ!


【遠藤書店 書店データ】

《住所》
京都府京都市南区東九条北烏丸町33(グーグルマップ
《営業時間(居酒屋営業時間)》
16:00~23:00(LO22:30)
《定休日》
第二・三木曜日

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は11月21日です。

読んで頂きありがとうございました。





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# by mamesyakuhachi | 2016-11-14 00:01 | 複数著者など | Comments(0)



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文庫本の裏表紙には、本の内容を紹介した文章が書いてあることが多いです。


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この部分です。

拡大すると


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負けん気が強く、いたずらが過ぎたために両親から可愛がられなかった“坊っちゃん”。学校を卒業し、唯一、面倒を見てくれた清(きよ)と離れ、一人で四国の中学校に赴任する。(後略)」

なんて書いてあります。

この文章だけで皆さん何の作品か分かるでしょうか?
おそらく本を読まない人でも分かる人は多いと思います。

そう、この本は夏目漱石「坊っちゃん」です。(角川文庫版)


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この紹介分には作品の内容や魅力が書いてあります。

そして逆にこの文章から何の作品か類推することも可能です。

今週は文庫本の紹介文を利用して文学クイズを皆さんに出題したいと思います。

題して 

【文学のタイトル当てクイズ】紹介文から推理して書名を推理してみよう!

です。


入門レベルから一流書評家レベルまでの全7段階。

いくつ分かるでしょうか?


1、【入門レベル】

後半が自殺以後に発表された、太宰文学の総決算ともいうべき作品。生きる能力を失い、なりゆきに任せ、廃人同様に生きる男の手記……それはこの世を去るに際してこれまで胸底にひた隠しに隠していた自分の正体を書き残した陰惨な自画像ともいうべきものである。(後略)」

これは多分、わかると思います。
「太宰」の「総決算」ともいうべき作品と言えば、あれですよね。

正解は→こちらです


2、【初級レベル】

昭和のはじめ、瀬戸内海べりの一寒村の小学校に赴任したばかりの大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちによる、人情味あふれる物語。分教場でのふれあいを通じて絆を深めていった新米教師と子どもたちだったが、戦争の渦に巻き込まれながら、彼らの運命は大きく変えられてしまう……。(後略)」

これはどうでしょうか?
小豆島を舞台に映画化もされた名作です。

正解は→こちらです


3、【中級レベル】

キューバの老漁師サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。(中略)徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

著者はノーベル文学賞作家。
近代アメリカ文学を代表する作品です。

正解は→こちらです

ここまでは普段本を読まない人でも分かる人はいると思います。
次のレベルからはやや難しくなっていきます。


4、【上級レベル】

海外留学から帰って大学の教師になった健三は、長い時間をかけて完成する目的で一大著作に取りかかっている。その彼の前に、十五、六年前に縁が切れたはずの養父島田が現われ、金をせびる。養父ばかりか、姉や兄、事業に失敗した妻のお住の父までが、健三にまつわりつき、金銭問題で悩ませる。(中略)近代知識人の苦悩を描く自伝的小説。

「健三」「島田」といった人物名で分かるでしょうか?
ヒントは海外留学(イギリス)から帰国した作家という事。
そして日本人なら誰もが知る文豪の作品です。

正解は→こちらです


5、【セミプロレベル】

貧窮のうちに無邪気に育ったお玉は、結婚に失敗して自殺をはかるが果さず、高利貸しの末造に望まれてその妾になる。女中と二人暮らしのお玉は大学生の岡田を知り、しだいに思慕の情をつのらせるが、偶然の重なりから二人は結ばれずに終る……(後略)」

いかがでしょうか?
ヒントは前掲の【上級レベル】の著者と双璧をなす文豪の作品です。

正解は→こちらです


6、【プロレベル】

ものおもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる。愛する男を失った式部が、神の力によって悩める魂を鎮めるべく貴船神社に詣でた折の歌である。この日記は、多くの男性遍歴の中で、とりわけ深い愛情を捧げた帥の宮との恋愛生活を、宮との贈答歌を中心に叙述したもの。(後略)」

古典文学に詳しい方にとっては常識の範疇かもしれません。
ちなみに紫式部日記ではありません。

正解は→こちらです

次が最後のレベルです。
紹介文のみで分かる人はいるでしょうか?


7、【一流読書家レベル】

人生の途上で堪えがたい悲しみに直面したとき、人はその事実をいかに受けとめ、その後の人生をどう生き得るのか。知恵遅れの長男と事故による障害で車椅子に乗る次男―二人の息子を同時に自殺で失った女性が、その悲惨を真正面から引き受け、苦しみの果てにたどりついた生の地平とは?魂の癒しを探り、生きることへの励ましに満ちた感動的な長編小説。(後略)」

ノーヒントでいきます。

わかりますでしょうか?

正解は……

……

……

来週月曜(11月14日)の更新で発表します。

なので、来週も読んでくださいね。





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# by mamesyakuhachi | 2016-11-07 00:01 | 複数著者など | Comments(0)


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封筒が好きでたまりません。
文房具店や書店、ミュージアムショップに行くたびについ買ってしまいます。

デザイン、紙質、手にしたときの肌触り。

ああ、たまりません。

手紙を入れたり、お金を入れたりして他人に送る封筒ですが、お気に入りの封筒は使うのが惜しくなってしまいます。
でも、ここぞのときにお気に入り封筒を使い、相手から反応があると嬉しくて小踊りします。

今週は本とも尺八とも関係ない記事ですが、我が封筒コレクションみてやってください。


まず和柄から。

私の最も好きなミドリの紙シリーズから3枚。


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ミドリの紙シリーズは季節ごとに新作が出ていて大体5枚入りで500円ぐらいとお手頃です。
(というか、これから紹介する封筒もそのぐらいの値段です。)

この紙シリーズ、基本的には花鳥風月をテーマにした柄が多いですが、上記二枚目のような変わり種もあって楽しいです。
そして三枚目の金魚柄は画像では見えないですが、波紋の透かしが入ってます。芸が細かいです。


次に紹介するのは日本で一番地価の高いお店、銀座の鳩居堂から一枚。

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朱色の映える格調高い色彩。さすがの日本一。
でも封筒ならお手頃価格です。

ちなみに私ごとですが、仕事関係のお礼状などは全て鳩居堂の便箋と封筒を使っています。
「鳩居堂の高級感で自分の拙い文章にも高級感を出そう」という、まるで虎の威を借りる狐状態なのですが、鳩居堂の便箋を前にすると「気合い入れて書くぞ」と心構えができるんですよね。


そして次は、神楽坂の書店かもめブックスで即買いした古川紙工の封筒。

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ほのかに輝く薄金色の佇まい。
水引に見立てたリボンのデザイン。
友人へのお祝いなどに使いたい一枚です。

まぁでも、いまだにお祝いには使ったことないんですけどね……。


さらに フロンティア(株)というメーカーの封筒。

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カラフルなひょうたん柄。
文庫が一冊入るサイズなので、この封筒に本を入れて送りたい。
夏目漱石「坊っちゃん」なんて雰囲気ぴったりです。
「罪と罰」ではないでしょうね。

次は、グリーティングカードやウェデイング関係の商品で知られるホールマーク

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雪の積もる松をモチーフした一枚。
こういった定番の柄はやはり持っておきたいところです。
スタンダードなデザインは様々な関係性の人に送ることができるので重宝するんですよね。
ってまだ一枚も使ってないんですけど。


次は友人から貰った一枚。画材店として有名な月光荘の封筒。

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左上には与謝野晶子の歌で

大空の 月の中より君来しや ひるも光りぬ 夜も光りぬ

とあります。きっと送り主が僕の光輝く姿を思ってプレゼントしたのでしょう……。たぶん。


ここで、和柄は以上。


ここからは洋柄の封筒です。

まず神奈川のポーラ美術館で購入した3120というブランドの封筒。

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デザインが奇抜で色合いも素晴らしいです。
柄違いも数種類あるみたいなんでコンプリートしたいぐらいです。

洋柄の封筒は和柄と違って自由度が高いものが多いようです。

次に紹介するのも個性的。この記事の冒頭に掲げた一枚です。

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グリーティングライフというメーカーの封筒です。
目上の人には送りずらいですが、仲の良い友人などに送れば高インパクトです。
こんな封筒見たことないです。


次は少し落ち着いた柄の一枚。
ロフトで見つけたDELFONICSというメーカーの封筒。

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通常の封筒より縦長なので、手紙を入れるだけじゃなくて、コンサートチケットを入れるのにも良さそうです。
または商品券を入れて、リボンをつければプレゼント用封筒にも使えそうです。


次は変わった素材の封筒。

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RYU-RYUというメーカーの封筒です。
画像では分かりずらいですが、実はトレーシングペーパーで出来ています。
少し中が透けて見えるので、便箋の柄と合わせて使いたい一枚です。

最後に高知のPAPER MASSEGEというお店で見つけた封筒。

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画像左が表面。右側が封筒を開いたところです。
なので、送られた側は中を開いた瞬間に隠されていたイラストに初めて出会います。
おしゃれな演出。
洗練された雰囲気。
はやく出来る男になりたい……。


以上、コレクションの一部を紹介しました。
お楽しみ頂けましたでしょうか?

そして、ここまで読んでくれた方にプレゼントコーナーです。

以前、東急ハンズで購入した水色の封筒。

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手違いで注文してしまい、いま手元に47枚あります。

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この封筒47枚セット、先着1名様に送料無料で差し上げます。

ちなみにサイズは閉じた状態で縦11.3センチ×横16.3センチです。

連絡先は prism.sya@gmail.com 
件名は「水色封筒プレゼント」で本文にはお名前、ご住所をお願いします。

まぁ、47枚も要らないでしょうが……。

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は11月7日です。

読んで頂きありがとうございました。



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# by mamesyakuhachi | 2016-10-31 00:01 | 尺八と生活 | Comments(0)



ボブディランがノーベル文学賞を取りましたね。

意外な受賞者に驚いた方も多いと思います。(僕もそうでした)

ところで海外の文学賞って、日本での知名度でいえばノーベル文学賞がダントツですよね。
でもノーベル文学賞以外の賞はあまり知られてないと思います。

世界の文学賞って何があるんだろう?
今週はそんな事を知るための本を紹介します。

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「世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今」都甲幸治、他(立東舎)

この本ではノーベル文学賞の他に

ブッカー賞(イギリス)
ゴンクール賞(フランス)
ピューリツァー賞(アメリカ)
カフカ賞(チェコ)
エルサレム賞(イスラエル)
芥川賞(日本)
直木賞(日本)

を取り上げています。
(芥川賞と直木賞が入ってるのは日本で最も有名な文学賞だから、という位置付けみたいです。)

ピューリツァー賞って報道写真の賞だと思ってましたが、文学や音楽にも与えられる賞だったんですね。
知らなかった。

ちなみに毎年村上春樹がノーベル文学賞候補になる一つ理由というのが上記カフカ賞と関係しています。

2004年のカフカ賞受賞者はオーストリアのエルフリーデ・イェリネク。イェリネクはその年にノーベル文学賞も受賞。
そして翌年の2005年、今度はイギリスのハロルド・ピンターがカフカ賞を受賞し、その年にノーベル文学賞を受賞。
二年連続のことだったので、カフカ賞はノーベル文学賞に近い存在と言われるようになったみたいです。
そして2006年の受賞者が村上春樹。村上春樹はその年にノーベル文学賞は受賞しなかったものの、カフカ賞受賞がきっかけになり毎年ノーベル文学賞候補なんて言われるようになったみたいです。


話が少しそれましたが、本書「世界の8大文学賞」について。
この本は文学賞を簡単に説明したあとに、受賞作を専門家が読書会形式で分析していきます。

この本の最大の魅力は、文学賞の位置付けや格付けを知ることよりも、なじみの薄い海外の現代文学に目を向けるきっかになる、という点だと思います。

たとえば本書の中で、僕が一番興味を持ったのがイギリスのブッカー賞。

ブッカー賞は選考方法が優れていて、例えば良い3点を列挙すると、

1、選考委員が毎年かわるため、癒着が起きにくい。
2、審査員が作家だけでなく、評論家、引退した政治家、さらに文学好きの芸能人と幅広い。
3、百冊以上の候補作を選考委員が全部読む。(通常の文学賞では、最終選考の数作品を読むだけ、というのが多い)
などなど。

賞の信頼度は高そうです。
本書で取り上げられているジョン・バンヴィル(アイルランド出身。2005年に『海に帰る日』でブッカー賞を受賞)の作品は読みたくなります。

書評家の江南亜美子は本書の中でバンヴィルについて、

バンヴィルは、記憶のなかの出来事を固着した情報として塊のまま描くのではなく、ある揺らぎとともに描き出すんです。思い出していく過程で、記憶がどんどん変わっていく、その生っぽさを捉えるのがうまい。

と評していて、バンヴィル作品に俄然興味が湧いてきます。

ちなみにこの本では「今後受賞して欲しい人」というミニコーナーもあって、

なんと、ノーベル文学賞の欄でボブディランを挙げている方がいました。

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挙げているのは中村和恵(詩人)です。
本書の発行は先月の9月23日。
すごい。

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月31日です。

読んで頂きありがとうございました。







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# by mamesyakuhachi | 2016-10-24 00:01 | 都甲幸治 | Comments(0)



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このたびご縁ありまして、東京都新宿区の伊野尾書店さんでの文庫フェア「中井文庫」に選者の一人として参加しています。

私の他には地元店主、大学教授、放送作家、写真家、プロレスラー、バーテン、書店スタッフなどなど、様々な方々が選者として参加されています。

ちなみに私が選書したのは、こちら。

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大好きな小説「沈黙」遠藤周作(新潮文庫)です。

フェアの期間中は特製の帯つき。
嬉しすぎる。
記念に1冊買ってしまいました。

なので今週は伊野尾書店さんと中井文庫の宣伝をさせて下さい。

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伊野尾書店さんがあるのは都営大江戸線中井駅、A2出口のすぐ隣。



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出口から徒歩5秒という好立地です。

昭和32年創業、街の風景に溶け込んだ本屋さんです。

扱う本は雑誌、文芸書、実用書、漫画、学習参考書などなど各世代のニーズに応える選書になっています。

いわゆる街の本屋さんという印象ですが、店長さんはじめスタッフさんも読書好きな方が多いようで、店員さん直筆のポップも読んでいて楽しいです。

中井駅はたまに乗り換えで使うので仕事帰りに寄ることがあり、1時間くらい長居したこともあります。

(ちなみにその時は仕事でミスして少し塞ぎこんでたんですが、本を読んだら元気になりました。)


そして店長さんのブログが面白いので紹介します。

以前は下記リンクを読んだ後に、実際の本が読みたくなって買いに行ったこともありました。




そんな伊野尾書店さんが現在開催している文庫フェア「中井文庫」。

私は9月1日の開始から現在までに何度か訪れて、興味を持った本を4冊ほど購入しました。


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「ビートたけし童話集 路に落ちてた」ビートたけし(祥伝社黄金文庫)


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「君の可能性 なぜ学校に行くのか」斎藤喜博(ちくま文庫)


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「家守綺譚」梨木香歩(新潮文庫)


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「ゴランノスポン」町田康(新潮文庫)

ついでにフェアとは関係ない本も一冊購入。

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「文鳥・夢十夜」夏目漱石(新潮文庫)

フェアは今月末の10月31日まで開催しています。

ぜひ皆さん行ってみましょう。

【伊野尾書店・中井文庫2016】

《住所》東京都新宿区上落合2-20-6 グーグルマップ
《最寄駅》地下鉄大江戸線・中井駅A2出口を出て徒歩0分 西武新宿線・中井駅から徒歩1分
《営業時間》10:00-22:00(平日) 11:00-21:00(土曜) 11:00-20:00(日祝)
《定休日》年中無休(年末年始・棚卸日を除く)

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月24日です。

読んで頂きありがとうございました。

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# by mamesyakuhachi | 2016-10-17 00:01 | 複数著者など | Comments(0)


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上記画像、遠藤頌豆はどこにいるでしょうか?

ちなみに遠藤頌豆はこんな男です。



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さあ、それを踏まえてもう一度。


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正解は



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ここです。



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わかるわけないって?

まあ、そう言わず。

続いて二問目。



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はい、これはどうでしょう?

正解は、



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ここです。


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ちなみに上記写真たちは先日演奏に伺った韓国での写真です。

今月あたま、そして先週と韓国を二度訪問。(別々の仕事です)



1度目は韓国の民族楽器オーケストラと共演。
韓国の安山市(あんさんし)という場所を拠点にしているAnsan Korean Music Orchestraという団体との共演です。

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(ちなみに上記の写真には遠藤頌豆は写ってないので、探さないでください。)

今回このオーケストラとアジア各国の演奏者が共演し、交流を深めるのがイベントの主旨でした。

ちなみに安山市は、

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ここらへん。

リハーサル中、となりを見ると尺八に似た楽器発見。


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テグムという楽器です。

そして譜面台の下には、


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扇風機も発見。


公演会場はかなり大きい。

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その公演(リハーサル時)の写真が


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最初の写真、というわけです。



10月1日、2日は韓国の南部、山清(サンチョン)という場所でもコンサート。

山清はこのあたりです。

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こちらでは野外コンサート。



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リハーサル時に自分の位置から見ると、


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こんな感じ。
ちなみに綱渡りのリハーサルもしてます。(見にくいですけど)


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綱渡り、本番めちゃくちゃ盛り上がってました。

公演中とても大変お世話になったお二人との一枚。


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義太夫三味線の鶴澤津賀榮さんと現地マネージャーのチャンさんです。

遠藤頌豆がどこにいるか、言わなくても分かりますよね……。


二度目の訪韓は先週。


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ここでの記念写真が「遠藤頌豆を探せ!」の二問目の写真。


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演奏を共にした日本メンバーとの一枚。


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左から柴田真弓さん(地歌三味線)、水野伽奈子さん(舞踊)、伊藤江里菜さん(箏曲)です。
遠藤頌豆は……、言わなくても分かりますよね?


ところで余談。韓国の空港内にある書店で発見。

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村上春樹「1Q84」です。
さすがは世界的な作家です。


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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月17日です。

読んで頂きありがとうございました。



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# by mamesyakuhachi | 2016-10-10 14:50 | 尺八と生活 | Comments(0)

受験参考書を読書する。



高校時代の世界史の授業。
年代暗記は意外に面白かったのを覚えています。

たとえば、
「行く行くベルサイユ」→行く行く(1919)→1919年ベルサイユ条約
「ソロンの改革ごくよろし」→ごくよ(594)→前594年ソロンの改革

などなど。

真面目な授業の途中に、突如登場する語呂合わせ。
緊張と緩和、そして無理やりさ。
その対比が面白かったのを覚えています。

そんな事を思い出したきっかけになったのが、先月古本屋で見つけたこんな本。


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「代々木ゼミ方式 世界史年代記憶法〈改訂版〉」山村良橘(代々木ライブラリー)

なつかしの語呂合わせ年代暗記法の受験参考書です。

中身を改めて読んでみると、ギャグな語呂合わせにニヤニヤしっぱなし。
歴史上な重大な出来事も語呂合わせが組み合わされると、脱力してしまいます。

たとえば次のような、親父ギャグで語呂合わせ。


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「野郎に、会ったが最後ンなり」→やろうに(862)→1862年、第一サイゴン条約
(※ちなみに1000年代は分かるだろうということで、省いてある模様)

他にも

「バイクで、フラリだ」→バイク(819)→1819年、フロリダ買収

「なごーい(長い)紙を、タラスの戦い」→なごーい(751)→751年、唐、タラス河畔の戦い

親父ギャグ炸裂です。

特に、なごーい(長い)は無理やりさが高く、ポイント高いです。


ところで、同じ年に出来事が重なってしまうことも多く、その場合同じ年号に複数の語呂合わせが必要になります。

たとえば、1895年

「電波聞こうと、マルコーニ」→電波聞こう(1895)→マルコーニの無線電信機発明

「いやきこえませぬ、三国干渉」→いやきこ(1895)→露独仏、三国干渉

という風に。

しかしながら近現代は出来事が多く年代かぶりが多い模様。
そのため、1949年はこんな事態に。


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1949年に起きた7つの出来事、全て「僕(49)」で語呂合わせ。
(ちなみに1900年代に入ると100年代も省略されたりしています。そして「4」は「フォー」から「ホ」と読ませ、濁点を付け「ボ」になった模様。)

1949年の出来事かなり混乱しそうです。
でも個人的に「僕のなっとう」は脱力さと意味不明さが程好いブレンドで好みな語呂合わせです。

と、ここまで本書を紹介しましたが、本書の最も凄い点はおそらく、本書最後のページ。


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なんと本書は1976年から発行され、1989年のあいだまでに54刷も重ねるというロングセラーなのです。

普段見ない書棚に、こんな面白い本があるなんて。
まだまだ未知の本との出合いはたくさんありそうです。

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月10日。
読んで頂きありがとうございました。



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# by mamesyakuhachi | 2016-10-03 00:01 | 山村良橘 | Comments(0)