コンサートのご案内から。

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『竹の力 東京藝術大学音楽学部邦楽科尺八専攻卒業生によるコンサート』

【日時】2016年4月15日(金) 18:00開場 18:30開演
【場所】紀尾井小ホール(千代田区紀尾井町6−5)
【料金】全席自由5000円
【チケット】
各出演者/ブライトワン03-5485-3802(平日10~17時)/紀尾井ホールチケットセンター03-3237-0061(平日・土10~18時)
【出演】
金子朋沐枝、武田旺山、清野樹盟、芦垣皋盟、安島瑶山、松﨑晟山、工藤煉山、戸川藍山、長須佳盟、神令、吉岡龍之介、田嶋謙一、遠藤頌豆、菊地河山、友常毘山、辻本好美、松岡幸紀、佐藤公基(尺八)
[特別出演]フランツ・バルトロメイ(チェロ)、[友情出演]川村葵山、大河内淳矢(尺八)
【曲目(予定)】
「鹿の遠音」、失われた「時」、「鳥の歌」、「竹の群像」、「覚」 他
【お問合せ】ブライトワン

東京藝術大学の尺八専攻卒業生有志によるコンサートです。流派を越えて集まった総勢20名による若手演奏家たちが、尺八の音の美しさや音楽の素晴らしさを舞台を通してお客様にお届けします。
特別出演として元ウィーンフィル首席チェロ奏者のフランツ・バルトロメイ氏をお迎えします。
チケット絶賛発売中です。

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今週の本です。


『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』アダム・グラント/著、楠木建/監訳(三笠書房)

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この読書ブログでは多分初めて紹介するビジネス書になります。
読もうと思ったきっかけは読書会で知り合った方が「去年読んだ中で最も面白かった」という一言でした。

本書の内容を簡単に言うと
「人間には三つのタイプがある。それはギバー(惜しみなく与える人)、テイカー(自分の利益を優先する人)、マッチャー(損得のバランスをとる人)の三つ。その中で最も成功を収めるのは一体どのタイプか?」
という疑問を考察する本になっています。

ところで皆さんはこの三つタイプで最も成功するのはどのタイプだと思いますか?

聖人のようなギバー、利益優先のテイカー、バランス重視のマッチャー・・・。

さあ、どれでしょう?

答えを言うと実はこの中で最も成功するのはギバーなんです。
そして、この答えには続きがあって、成功から最も遠いのもギバーなんです。

「えっ?どうして?」と、疑問を抱く方もいらっしゃると思います。

詳しくは本書を読んで頂きたいのですが、ごく簡単にいうと『成功するギバーは「自己犠牲」ではなく、「他者志向性」を持っている。』という部分に集約されていきます。

他人が本当に求めている事に思いを巡らせ、その上で決して自己満足や自己犠牲には陥らないようにする事。

例えば友達に贈り物をする時、一方的に自分が良いと思うものを贈っても友達からは良い反応が得られない場合もあると思います。

そこで大切になるのは、自己本位にならず他者志向性のあるギバーになる事です。
他者志向性のあるギバーは他人が本当に求める事を理解しているので、贈られた側からは嬉しい反応が得られ、もっと人に与えようと考えるようになります。
そして贈られた側も「あんなに良くしてくれたのだから、心をこめてお返しをしてあげたい」と考えるようになります。

本書では自己犠牲型のギバーに陥らない方法やテイカーやマッチャーが成功するギバーになる方法についても言及されています。

自分が向上し行動を起こすきっかけになる良書だと思います。

ご紹介して頂いた方に心から感謝申し上げます。

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今週はこれにて以上です。

更新は毎週月曜日。

次回は2月1日です。

読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2016-01-25 00:01 | アダム・グラント | Comments(0)

テレビ出演の予定です。


先日参加した天狼院ファナティック読書会の模様がNHK総合テレビ「ひるまえほっと」という番組内で紹介される予定です。


番組の放送予定は1月19日(火)か1月20日(水)の模様で放送時間は11:05~11:54。(なお放送日時や内容は不測の事態により変更となる場合があるそうです。はっきりした情報が提供できず、すいません。)
関東ローカルネットとの事です。(番組HPはこちら)
今注目の書店というようなコーナーで放送されるようです。
出演といっても、尺八を吹いてるわけではなく、読書会参加者としてチラッと映ってるぐらいになると思いますが・・・。



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今週の本です。

「入門」をテーマに2冊紹介します。


『蒲団』田山花袋/著(新潮文庫)

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これは「私小説入門」として読みました。
ちなみに私小説とは「作者が直接に経験したことがらを素材にして書かれた小説」の事を言います。(ウィキペディアより)


あらすじは、若く美しい女弟子の芳子を好きになってしまった妻子持ちの小説家・時雄(=著者)が、彼女が去ったあとの蒲団に顔を押し付けて悶絶する、という内容です。


これだけ読んでも、まぁ凄い作品ですよね。


芳子が家にやってきて間もない頃の描写が情熱的です。


『華やかな声、艶やかな姿、今までの孤独な淋しいかれの生活に、何等の対照!(中略)夜も今までは子供と共に細君がいぎたなく眠って了って、六畳の室に徒に明らかな洋燈も、却って侘しさを増すの種であったが、今は如何に夜更けて帰って来ても、洋燈の下には白い手が巧に編物の針を動かして、膝の上に色ある毛糸の丸い玉!賑かな笑声が牛込の奥の小柴垣の中に充ちた。』


芳子とは対照的に描かれる妻子の描写。(まさに『何等の対照!』です。)


すごい。


絶対怒られる。


『現代アート、超入門!』藤田令伊/著(集英社新書)

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これはタイトル通りですが、「現代アート入門」として読みました。


この本の立場を端的に示す部分を引用します。


『ヒントを得るべく「現代アート入門」とうたっている本を買い、開いてみると、著者の超人的な解釈が述べられているばかりで、見方のヒントになるどころか、逆に「自分にはとうてい、ムリだ」と自信を失わせかねないのは憂うべきだと私は危惧している。(中略)初めっからハイレベルな鑑賞論が違和感なく読めるくらいなら、現代アートを前にして戸惑ったりはしないだろう。』


この引用文にあるとおり、著者は現代アートを専門用語をなるべく用いずに解説していきます。


実際の鑑賞方法も知識を前提として見るのではなく、最初は個人的な好き嫌いを重視して構わないと説明しています。


『自分が引っかからない作品は、どれほど高く評価されていても、とりあえずは放っておく。逆に引っかかる作品については、たとえ無名であってもじっくりとていねいに見る。そして、気が向いたら、さまざまな事柄を“お勉強”する。(中略)ある作家や作品を学んだ事が契機となって、ほかの現代アートにも関心が広がっていく副産物がある。』


本書では実際の作品(ピカソ、マティス、ウォーホルなど)もカラーで収録されています。


「ピカソやウォーホルが、なんで絶賛されるのか正直分からん! 」という人(それは僕です!)にオススメです。


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今週はこれにて以上です。


更新は毎週月曜日。
次回は1月25日です。


読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2016-01-18 00:01 | 複数著者など | Comments(0)

日曜日は池袋にある天狼院書店にて、ファナティック読書会というものに参加してきました。

初参加の読書会でしたが、皆さんフレンドリーでとても楽しい時間でした。

今回の読書会のテーマは「もし世界1周にいくとしたら、あなたはどの本を持っていきますか?」というもの。

各々が「これは!」と思う本を持ち寄って、2時間ばかりの本談義。
(ちなみに参加された方は10名くらい、年齢層は20代~40代くらいでした。)

小説、歌集、ビジネス書に理工書、マンガにエッセイなどなど。
様々なジャンルの本が紹介される中、ひと際盛り上がったのが、この本でした。


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高校世界史の副教材『詳説 世界史図録』(山川出版社)です。

紹介された方は旅行会社に勤められていて、お客様から旅行後に「事前に勉強してから史跡を観光できたら、もっと楽しめたかもしれない」という声をよく聞くそうです。

そこで世界1周に行くならば世界中の歴史と文化が網羅されている本書はうってつけ、というわけです。
しかも全ページフルカラーで写真も豊富。
高校生向けなので文章も分かりやすい。

そして、なんと言っても一番盛り上がったのは本書の値段でした。

約350ページ、フルカラー。

値段はなんと。


860円(税別)!!


参加者の方々からは「安い~!」「欲しい~!」の声が続々。

僕もとても欲しくなりました。高校の教材ながら一般書店でも購入できるそうです。

(ちなみに僕が紹介した本は『短歌の友人』穂村弘/河出文庫でした。一読では理解しきれなかった本なので、世界1周してる間にじっくり読みたい、というのが理由です。)

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読書会に参加すると意外な本との出合いがあって楽しいです。
本を通じて他業種の方と交流できるのも良い点です。

今年は本関連イベント(読書会、古本市、ビブリオバトル)に積極的に参加したいと思っています。

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今週はこれにて以上です。

更新は毎週月曜日。
次回は1月18日です。

読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2016-01-11 00:01 | 複数著者など | Comments(0)

新年あけましておめでとうございます。


本年も読書ブログ「本と尺八」を毎週月曜日に更新していきたいと思っております。


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『いとしい たべもの』森下典子/文・画(世界文化社)

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僕は〈どん兵衛〉が好きです。


特に〈どん兵衛きつねうどん〉が好きです。


そして、本書の著者も〈どん兵衛〉好き。


『無性にカップ麺が食べたくなる・・・・・。
〈どん兵衛きつねうどん〉だ。〈どん兵衛〉じゃなきゃ駄目なのだ。/たいてい、午前一時過ぎである。/おつゆのしみた「おあげ」や白くて平べったい麺の幻が、目の前に迫って、私を駆り立てる。
「あぁ~っ、もう駄目!」』


あぁ~


うあぁ~


僕も駄目っす。


ずるずる。


ずるずる。


なんでどん兵衛はこんなに旨いんでしょうか・・・。
学生時代によく食ってたなぁ・・・。

ずるずる。


ずるずる。


えーと、いったん食べるのはやめにして・・・、本の話です。


好きな食べ物って、それにまつわる思い出がつきものですよね。
それを食べると昔の事や一緒に食べた人や場所を思い出します。

著者もそうです。
例えば塩鮭。

『「こらっ、先に皮を剥がして食べるのは、やめなさい」
と、母によく叱られた。
私は、皮だけの塩鮭があったらどんなにいいかと思い、「塩鮭の皮の厚みが三寸あったら・・・・」という祖母の言葉を思い出した。』


あるいはメロンパン。

『母がそのパン屋さんでパンを切ってもらうたび、大人の客の間をかき分けて、菓子パンの棚の前に行った。欲しいと口に出さない分、全身でメロンパンを想った。/
食べたことがないのに私はメロンパンのおいしさを確信した。
町で見かけた美しい女の子に恋をした少年が、まだ一言の言葉すら交わしたことがないのに、
「僕にはわかる。彼女はやさしくて、ナイーブなんだ」
と、思い込むのに似ていた。』


子供時代の思い出、とりわけ親に叱られたり、欲しいのに買ってもらえなかったりという思い出は、より強く食べ物の印象を残しますよね。


そして、本書の良いところは、好きな食べ物と一緒に家族との思い出を結びつけながら、ちょっとほろりとさせるところ。


『この四半世紀の間に、私も、私の周りも変化していた。私はライターの仕事を始め、父の反対を押し切って家を出た。幾度か恋が始まり、終わった。
家族も変わった。父が他界し、弟が結婚して家を出、祖父母を見送り、母は年を取った。/
子供の頃は、
(茄子には、味もない、香りもしない)
と、思っていたが、こうして味わってみると、味があり香りもある。それは、甘い、辛いというような平板なものではなく、複雑で繊細な、味の機微である。』


食べ物を味わいながら、それを通して見える家族の風景。


『たべものの味にはいつも、思い出という薬味がついている』


皆さん、お正月には何を食べましたか?


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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は1月11日です。

読んで頂きありがとうございました。



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by mamesyakuhachi | 2016-01-04 00:01 | 森下典子 | Comments(0)