今年最後の投稿です。
テーマは『読書所感&来年読みたい本』です。

まずは『読書所感』について。

本について思うこと、自分なりの良書に出合うための方法を中心に、このブログを読んでくださる皆さんの役に立てるような記事を書きたいと思います。


【1】本を選ぶ時はタイトルと直感を大切にする

食べ物に好き嫌いがあるように、どんな名作でも合わない場合もあります。
(ちなみに僕は蟹の美味しさがイマイチ分かりません。)

本を探すときに大切にしたいのは、世間の評価ではなく、自分自身の直感と第一印象です。

そして、その直感に大きく影響するのは、本で最初に目に入るタイトル(それと装幀)です。

例えば、次の本を見てください。

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この本は書店の棚の前で、背表紙をザーっと流し読みしていた時に見つけた本です。
(ちなみに『芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本』藤田令伊/秀和システム)

タイトルは明快ですから、内容もなんとなく想像できます。
読めばアート作品を少し理解できるかも、という淡い期待がわいてきます。


【2】少しでも興味を持ったら「書き出し」と「目次」をチェック

ちょっと興味を持ったら、チェックしたいのは「書き出し」と「目次」です。

例えば上記の本の「書き出し」は

美術館と聞くと、どんな場所をイメージされるでしょうか?
高尚な芸術の殿堂として「敷居が高いなぁ」と感じるでしょうか?
たしかに一昔前はそうだったかもしれません。


僕はこれを読んだ時、正直なところ「うーん、あまり目新しさは無いな・・・。もしかすると退屈な本かもしれない。」と思いました。

しかし、せっかく出合った本です。

もうひと頑張り、「目次」を流し読みでチェックしてみましょう。

すると、

第二章 04 「正しい」「間違っている」から解放される
第三章 05 展覧会のキャッチフレーズに踊らされない

という項目に目が留まりました。

あ、普段僕が大切にしたい事と似ている・・・。そう思いました。


【3】ちょっと立ち読みしてみよう

「書き出し」や「目次」に興味を持ったら、その部分を実際に、少しで良いので立ち読みしてみましょう。
(書店員さん、すいません・・・。くれぐれも皆さん長時間は駄目ですよ~。)

ちなみに本は最初から読まなくて良いです。
特に評論やエッセイは途中から読んでも一向にかまいません。

少し読んで面白さを感じたら、それは「あなたにとっての良書」の可能性が高いです。


【4】身近に本を置くこと

良書に出合ったら、書店であれば出来る限り購入、図書館であれば是非借りて下さい。

持ち帰って手元に置く事はとても大切です。

せっかく良書に出合っても「まぁ、また今度にしよう。」と立ち去ってしまうと、タイトルや著者名はたやすく忘れてしまいます。
(ちなみに僕は持ち帰れない時は、タイトルや著者名をメモに残すようにしています。)

【5】「積ん読」でもOK

本を買ったものの読まずに積んである状態を「積ん読(つんどく)」と言います。

買ったのに放置・・・、または途中で読むのをやめてしまった・・・。
そんな状態になっても一向に構いません。

忙しい日常の中で本一冊を読むのは時間的にも大変です。
実際、僕の自宅には買ったのに読んでいない本が大量にあります。
(僕の知る読書家たちも大抵そうです)

「買ったから読まなきゃ」と思いながらの読書はきっと苦痛ですし、それに「読みたい本」が、いつの間にか「読まなきゃいけない本」になっては本末転倒です。

本は単に家に置いておくだけ良いんです。
本の存在を記憶の片隅に残すくらいがちょうど良いです。

すると、そのうち暇になった時に「そういえば、あの本読んでみようかな」と思うようになります。
その時が読み頃だと思います。
(もちろん、買ってすぐに読むことも勿論OKです。)

【6】読む場所のオススメは「トイレ」と「電車」

これは余談ですが、本を読むのに適した場所を紹介します。

それは「トイレ」と「電車」です。

どちらの場面でも、両手が空いてる事が多く、他にすることがない状況です。

そんな場面での読書は絶好の退屈しのぎになります。

それに電車で熱心に本を読んでる姿を想像してみてください。

なんかちょっと知的に見えませんか?

【7】終わりに

以上、僕なりの読書所感でした。

世の中には数多の本があります。

僕は本が好きになったことで「退屈な時間」がほぼ無くなりました。

公共施設での待ち時間、ATMやお店の順番待ち、信号が変わるまでの時間・・・。
本があるだけでイライラは無くなり、それどころか無駄だと感じていた時間が豊かな時間に変わります。

皆さんが素敵な読書ライフを過ごされることを心よりお祈りしています。

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本年の投稿はこれにて以上です。
(「読書所感」が長い記事になったので「来年読みたい本」は割愛します。)

このブログの更新は毎週月曜日。

次回は年明け1月4日です。

読んで頂きありがとうございました。

皆様、良いお年を。


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by mamesyakuhachi | 2015-12-28 11:30 | 複数著者など | Comments(0)

今週は『2015年ベスト本&今年紹介した本一覧』です。
小説やらエッセイやら新書に絵本、なんだかんだで今年読んだ本は100冊くらいになりました。

その中から尺八・遠藤頌豆が選ぶ年間ベスト3を発表します。

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【第三位】

『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下典子/著(新潮文庫)ブログ記事はこちら 

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本書はお茶の本ですが、お茶の本ではありません。
「じゃあ何の本?」と言われると答えに困ってしまいます。

僕とまったく同じ感想を抱いた方がいらっしゃいます。
本書の解説を担当された落語家・柳家小三治さんです。
引用します。

『これはお茶の本じゃないんだよ。いや、お茶の本ではあるけれど違うんだよ。これからお茶をやろうとしている人やお茶を始めてうろうろしている人のためのコーナー。こんなところに置く本じゃないんだ。頭の中でつぶやいた。じゃどこのコーナーに置けばいいんだって問われても困るけど、とに角ここじゃないんだよ。(中略)
だから女流作家エッセイコーナーでもいいし、んんそれからそれから、んんと、宗教の本、哲学の本、人生読本じゃあ堅いなあ。生きて行く楽しみ・・・・・日本国民全員の副読本、いやあ、なんだか外れていくなあ。だからそういう本なんだよ。』

そうなんです。
本書はお茶の本であり、お茶の本ではないのです。
人生の苦楽を普遍的に綴った総合的な本なんです。

本書の素晴らしさを沢山書きたいところですが、長くなってしまうので何度も読み返した部分を引用します。

『お茶とは、そういう「生き方」なのだ。そうやって生きれば、人間はたとえ、まわりが「苦境」と呼ぶような事態に遭遇したとしても、その状況を楽しんで生きていけるかもしれないのだ。』

そして本書を読んで感じた事を一言だけ。

「“何を”習うか、それよりも大切なのは“誰に”習うか、かもしれない。」

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【第二位】

『たいようオルガン』荒井良二/著(アートン)ブログ記事はこちら

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『たいようオルガン たいようオルガン
たいようが オルガンひいて あさがきた
ゾウバスはしる みせちまい みちほそい』

第二位であり、今年読んだ絵本の中で最も衝撃を受け、一瞬で好きになった絵本でした。

この絵本の魅力は色のぬくもりと踊り出すような文章です。

命を感じるオレンジ色、硬質だけど優しい藍色、突き抜けるような白色。

文章は繰り返しと七五調を取り入れていて、音楽が鳴り出すような躍動感があります。

好きになりすぎて、今年の夏に福岡まで個展「荒井良二じゃあにい」を見に行ってしまいました。

絵本なんて子供が読むもの、ではありません。
ぜひ沢山の大人にも読んで欲しい絵本です。

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【第一位】

『サラバ!』西加奈子/著(小学館)ブログ記事はこちら

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『あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ』

ありふれた言葉です。
でも、この言葉がなぜ強く訴えかけてくるのか。
それは、著者の「物語で誰かを支えたい」という強い熱意と覚悟があるからです。

この小説は決して完璧ではないし、展開に強引さもあります。(下巻で主人公の歩が旧友と偶然再会する部分など)
でも本書には、それを凌駕してもあまりある「著者の熱意と覚悟」があるのです。

『サラバ!』という小説を通して、主人公の歩と共に成長し、涙を流すことのできる喜び。
読んで本当に良かった。


そしてこの場を借りて、西加奈子を読むきっかけを与えてくれた友達のOさんに深く感謝を申し上げます。

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今年このブログで紹介した本一覧です。

《1月》

【1月5日】
http://mamesyaku.exblog.jp/23967589/ 
『きりのなかのサーカス』ブルーノ・ムナーリ/著、谷川俊太郎/訳(フレーベル館)
『闇の夜に』ブルーノ・ムナーリ/著、藤本和子/訳(河出書房新社 )
【1月12日】
http://mamesyaku.exblog.jp/23995626/
『セーラーとペッカ、町へいく』『いったいどうした?セーラーとペッカ』『セーラーとペッカの運だめし』ヨックム・ノードストリューム/作、菱木晃子/訳(偕成社)
【1月19日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24023399/
『九年前の祈り』小野正嗣/著 (講談社)
『サラバ!』西加奈子/著(小学館)
【1月26日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24050807/
『幻影の書』ポール・オースター/著、柴田元幸/訳(新潮社)

《2月》

【2月2日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24080189/
『言わなければよかったのに日記』深沢七郎(中公文庫)
『むしのほん』エドワード・ゴーリー/著、柴田元幸/訳(河出書房新社)
『冬の本』青山南ほか83名/著(夏葉社)
『猿飛佐助』杉浦茂/著(ちくま文庫)
【2月9日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24108287/
『ひとりの夜を短歌とあそぼう』穂村弘、東直子、沢田康彦/共著(角川ソフィア文庫)
【2月16日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24134850/
『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下典子/著(飛鳥新社)
【2月23日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24160987/
『九年前の祈り』小野正嗣/著(講談社)
『夏の流れ』丸山健二/著(講談社文芸文庫) 

《3月》

【3月2日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24194562/
『オテル モル』栗田夕起/著(集英社文庫)
『BESTっス!』ゲッツ板谷/著(小学館)
『死神さんとアヒルさん』ヴォルフ・エァルブルッフ/著、三浦美紀子/訳(草土文化)
【3月9日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24217494/
『サラバ!』西加奈子/著(小学館)
【3月16日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24248708/
『社会人大学 人見知り学部 卒業見込』若林正恭/著(ダ・ヴィンチ・ブックス) 
『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン/著、村上春樹/訳(あすなろ書房)
『私とは何か 「個人」から「分人」へ』平野啓一郎/著(講談社現代新書)
【3月23日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24272936/
『ボラード病』吉村萬壱/著(文芸春秋)
『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』穂村弘/著、タカノ綾/絵(小学館文庫)
『読み継ぐべき絵本の名作200』CASA BRUTUS(マガジンハウス)
【3月30日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24297885/
『精神病とモザイク』想田和弘/著(中央法規出版) 
『MONKEY』柴田元幸責任編集(スイッチパブリッシング ) 
『たいようオルガン』荒井良二/文、絵(アートン)

《4月》

【4月6日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24327992/
『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』棚橋弘至/著(飛鳥新社)
【4月13日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24354620/
『名人伝(李陵・山月記より)』中島敦/著(新潮文庫)
【4月20日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24380379/
『林修の「今読みたい」日本文学講座』林修/著(宝島社)
【4月27日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24407490/
『トリツカレ男』いしいしんじ/著(新潮文庫)
『教団X』中村文則/著(集英社)
『猫座の女の生活と意見』浅生ハルミン/著(晶文社)

《5月》

【5月4日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24434118/
『蓄犬談(「きりぎりす」より)』太宰治/著(新潮文庫)
【5月18日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24486348/
『短篇集』柴田元幸/編(ヴィレッジブックス)
『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會(平凡社)
『なんといふ空』最相葉月(中公文庫)
『星新一 1001話をつくった人』最相葉月(新潮社)
『ボッコちゃん』星新一(新潮文庫)
『圏外へ』吉田篤弘(小学館文庫)
『うしろすがたのしぐれてゆくか 種田山頭火』石寒太/文、石井昭/影絵(新日本教育図書)

《6月》

【6月1日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24532518/
『ぼくのともだち』エマニュエル・ボーヴ/著、渋谷豊/訳(白水社)
『その日ぐらし 江戸っ子人生のすすめ』高橋克彦、杉浦日向子/著(PHP研究所)
『浮世絵鑑賞事典』高橋克彦/著(講談社文庫)
【6月8日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24562616/
『やさしい訴え』小川洋子/著(文藝春秋)
【6月15日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24587828/
『たろちゃん(「僕とポーク」より)』ほしよりこ/著(マガジンハウス)
【6月22日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24610570/
『神々の山嶺』夢枕獏/著(集英社)
【6月29日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24635776/
『田園発 港行き自転車』宮本輝/著(集英社)
『金子みすゞ童謡集』金子みすゞ/著(ハルキ文庫)

《7月》

【7月6日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24657457/
『詩のこころを読む』茨木のり子/著(岩波ジュニア新書)
『友達・棒になった男』安倍公房/著(新潮文庫)
『悲しき玩具』石川啄木/著(角川春樹280円文庫)
『西の魔女が死んだ』梨木香歩/著(新潮文庫)
【7月13日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24681626/
『新編 啄木歌集』久保田正文/編(岩波文庫)
『アルケミスト』パウロコエーリョ/著、山川紘也、山川亜希子/訳(角川文庫)
『沈黙』遠藤周作/著(新潮文庫)『友情』武者小路実篤/著(新潮文庫)
『「山月記・李陵」より「山月記」』中島敦/著(岩波文庫)
『オレの宇宙はまだまだ遠い』益田ミリ/著(講談社)
『金子みすゞ童謡集』金子みすゞ/著(ハルキ文庫)
『にじんだ星をかぞえて』上原隆/著(朝日文庫)
『日日是好日』森下典子/著(飛鳥新社)
『「きりぎりす」より「畜犬談」』太宰治/著(新潮文庫)
【7月20日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24706500/
『構造と力 記号論を超えて』浅田彰/著(勁草書房)
『夜露死苦現代詩』都築響一/著(ちくま文庫)
【7月27日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24729073/
『剣客商売』池波正太郎/著(新潮文庫)
『オリエント急行殺人事件』アガサ・クリスティ/著、花上かつみ/訳(講談社青い鳥文庫)
『great books』(ブリタニカ版)
『原発メルトダウンへの道:原子力政策研究会100時間の証言』NHK ETV特集取材班(新潮社)
『青雲の梯 老中と狂歌師』高任和夫/著(講談社)
『トムは真夜中の庭で』アン・フィリッパ・ピアス/著、高杉一郎/訳(岩波少年文庫)
『HOME STYLE BY CITY』Ida Magntorn/著(Chronicle Books Llc)

《8月》

【8月3日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24751349/
『ぼくのいい本こういう本』松浦弥太郎/著(朝日文庫)
【8月10日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24773550/
『でんでんむしの かなしみ(「新美南吉童話集」より)』新美南吉/著(ハルキ文庫)
『他力』五木寛之著(幻冬舎文庫)
【8月17日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24796393/
『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹/著 (講談社文庫)
『ぼくんち』西原理恵子/著(ビッグコミックス)
『江戸川乱歩傑作選』江戸川乱歩/著 (新潮文庫)
『ひとりたび1年生』たかぎなおこ/著 (メディアファクトリー)
『クズころがし』鈴木拓/著(主婦と生活社)
【8月24日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24813592/
『罪と罰』ドストエフスキー/著、亀山郁夫/訳(光文社古典新訳文庫)
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』伏見つかさ/著、かんざきひろ/イラスト(電撃文庫)
『鈴木成一デザイン室』鈴木成一/著(イースト・プレス)
【8月31日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24840416/
『お縫い子テルミー』栗田有起/著(集英社文庫)
『ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済』影山知明/著(大和書房) 

《9月》

【9月7日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24862207/
『つぼみ』高知大学邦楽部部員/著(2001年3月20日~10月16日版、2003年9月21日~11月25日版)【9月21日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24917585/
『にょにょっ記』穂村弘/著(文春文庫)
『君がいない夜のごはん』穂村弘/著(NHK出版)
『羅生門・鼻』芥川龍之介/著(新潮文庫)
『頭は「本の読み方」で磨かれる』茂木健一郎/著(三笠書房)
『悲劇の誕生』ニーチェ /著、西尾 幹二/訳 (中公クラシックス)
【9月28日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24941193/
『大学入試 ステップアップ 現代文 標準』絶対合格プロジェクト/編(受験研究社)

《10月》

【10月5日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24963544/
『ひとりごはんの背中』能町みね子/著(講談社)
『逃北 つかれたときは北へ逃げます』能町みね子/著(文藝春秋)
『ときめかない日記』能町みね子/著(幻冬舎文庫)
【10月12日】
http://mamesyaku.exblog.jp/24985507/
『廣辭林 新訂版』金澤庄三郎/編(三省堂)
【10月19日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25005921/
『宇治拾遺物語(日本文学全集08/池澤夏樹編より)』町田康/訳(河出書房新社)
【10月26日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25027872/
『枕草子REMIX』酒井順子/著(新潮文庫)
『Santoka』種田山頭火/句、井上博導/写真(ピエ・ブックス)
『くじけないで』柴田トヨ/著(飛鳥新社)

《11月》

【11月2日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25048640/
『世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!・・・でも本当は知りたいかも。』さくら剛/著(いろは出版)
【11月9日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25072529/
『晴天の迷いクジラ』(窪美澄著、新潮文庫)
『何度も読みたい広告コピー』(パイインターナショナル)
『クズころがし』鈴木拓/著(主婦と生活社)
『それいけトン吉!』TETSUNORI TAWARAYA/著(自費出版)
【11月16日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25092192/
『必笑小咄のテクニック』米原万里/著(集英社新書)
【11月23日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25113634/
『四千万歩の男(全五巻)』井上ひさし/著(講談社文庫)
【11月30日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25135743/
『読者は踊る』斎藤美奈子/著(文春文庫)

《12月》

【12月7日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25157077/
『ツナグ』辻村深月/著(新潮文庫)
『謎解き村上春樹』石原千秋/著(光文社新書)
『オリーヴ・キタリッジの生活』エリザベス・ストラウト/著、小川高義/訳(早川書房)
『ぼりぼりにゃんこ』東君平/絵、文(復刊ドットコム)
『一億総ツッコミ時代』槙田雄司/著(星海社新書)
『斜陽』太宰治/著(新潮文庫)
『なみ』スージー・リー/著(講談社)
『金閣寺の燃やし方』酒井順子/著(講談社)
『豊饒の海 春の雪』三島由紀夫/著(新潮文庫)
『中学校 国語3』平成23年検定(学校図書)
『実験』田中慎弥/著(新潮文庫)

【12月14日】
http://mamesyaku.exblog.jp/25177791/
『ワーカーズダイジェスト』津村記久子/著(集英社)
『火花』又吉直樹/著(文藝春秋)
『自分をいかして生きる』西村佳哲/著(ちくま文庫)
『硝子戸の中』夏目漱石/著(新潮文庫)
『ワンダー』R・J・パラシオ/著中井はるの/訳(ほるぷ出版)
『今日も盆踊り』小野和哉、かとうちあき/共著(タバブックス)
『井上ひさしの読書眼鏡』井上ひさし/著(中公文庫)
『本屋はサイコー!』安藤哲也/著(新潮OH!文庫)


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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は12/28で『読書所感&来年読みたい本』を投稿します。
読んで頂きありがとうございました。



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by mamesyakuhachi | 2015-12-21 00:00 | 複数著者など | Comments(0)

昨日は練馬春日町図書館でのシリーズコンサート「春日町夜の音楽会」第三回目に出演しました。

このコンサートは企画の段階から携わっていて、プロデューサー兼出演者として参加させて頂いています。

終演後の一枚。

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今回はフルートの押部朋子さん(写真右)とピアノの木下愛子さん(写真左)のお二人をメインにしてクリスマスコンサートを企画しました。
そして、図書館でのコンサートなので、本と関連した企画も用意しました。
「朗読×音楽」と「当日配布したプログラムにオススメ本を掲載」というものでした。

ご来場頂いたお客様、共演者のお二人、館長さんはじめ司書の方々、大変お世話になりました。


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では年末企画第三回「紹介しきれなかった本をまとめて発表/2015年下半期」です。

【7月】

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『ワーカーズダイジェスト』津村記久子/著(集英社)

今年の7月、東京新聞に掲載された津村記久子のインタビューをきっかけに読んだ本。

仕事をすることや生きることについて答えたそのインタビューがかなり良かったんです。少し引用します。

『小説でも、音楽でもそうです。生きづらさを抱えている人がすごくいい音楽を作ったりする。(中略)つらさはなくなりはしないですよ。でも肯定される。生きづらさは持っててもいいもんやって思えるんです。』
(東京新聞/平成27年7月5日朝刊)

こんな記事に出合ったら、津村記久子の小説を読まずにはいられません。


【8月】

『火花』又吉直樹/著(文藝春秋)

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ブームの影でこっそり読みました。
芥川賞受賞については様々な意見があるとは思いますが、僕は又吉ファンなので素直に嬉しかったです。
受賞会見(ちなみに動画はこちら)もフルで見ました。
『100冊読んだら僕絶対本が好きになると思うんですよね』とのコメント。(上記動画の4:48ごろ)
100冊のハードルは高いけど、とても共感できる発言でした。

【9月】

『自分をいかして生きる』西村佳哲/著(ちくま文庫)

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自分の周囲を見回すと「誰かの仕事」に囲まれています。
いま触っているキーボードや携帯電話、着ている洋服、飲んでいる飲み物も「誰かの仕事」によって出来たものです。
その仕事を見渡したとき、心を込めて作られたと思えるものがいくつあるでしょうか。
「真心を込めた仕事」なんて手垢がついた言葉ですが、そこに到達する事がいかに難しいか、そしてそれを成し得た人たちは何を考えているのか。
「自分いかして生きる」為のヒントに繋がる良書です。


『硝子戸の中』夏目漱石/著(新潮文庫)

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漱石が自身の考え方を綴ったエッセイ集。
茂木健一郎の『頭は「本の読み方」で磨かれる』(三笠書房)で絶賛されていた一冊でした。

茂木健一郎いわく『「心が美しい」というのは、どういうことかを知りたいときは、この本を読むべきでしょう』との事。

『硝子戸の中』での印象的な言葉をひとつを紹介します。

『そんなら死なずに生きていらっしゃい』

深い悩みを抱えた女性に対する漱石の発言です。
どういういきさつで発せられた言葉なのか。
気になる方は必読です。


【10月】

『ワンダー』R・J・パラシオ/著中井はるの/訳(ほるぷ出版)

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友達がブログで紹介していて、その書評めちゃくちゃ面白かったので、読んでみた本です。

顔に病気を持って生まれてきた主人公が、それを理由にいじめや差別を受け、それでもめげずに友情や家族の愛を通して成長するストーリーです。
書評については友達のブログ記事が非常に良いので、詳しくはそちら(上記リンク)をどうぞ。

良い書評に出会うと、紹介されてる本を読みたくなるのは当然ですが、実際に紹介本を読んだ後に、もう一度同じ書評を読んでみたくなります。


『今日も盆踊り』小野和哉、かとうちあき/共著(タバブックス)

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盆踊りは和製トランスじゃないか?と以前から考えてました。
本書は盆踊りに出会い、はまっていく様子を描いた体験エッセイです。

踊り手たちの一体感、ほとばしる汗、カセットデッキを操る音響のおっちゃん、高まる会場のボルテージ。
ここに日本伝統のクラブシーンがあります。


【11月】

『井上ひさしの読書眼鏡』井上ひさし/著(中公文庫)

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好きな作家の書評集を読むことは、次の読書に繋がる事が多々あります。

この『井上ひさしの読書眼鏡』からは『必笑小咄のテクニック』(米原万里/集英社新書)に出合いました。
さらに、米原万里作品つながりで知った本『打ちのめされるようなすごい本』(米原万里/文藝春秋)という一冊からは『読者は踊る』(斎藤美奈子/文春文庫)に出合いました。
読書による連鎖反応、そして他の本に繋がっていく瞬間は本当に楽しいです。


【12月】

『本屋はサイコー!』安藤哲也/著(新潮OH!文庫)

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「文脈棚」という言葉を聞いたことはありますか?
通常書店では本をアイウエオ順に並べるの一般的です。
一方「文脈棚」は、五十音順に縛られず、あるテーマに沿って様々な本(小説、エッセイ、新書、専門書、入門書など)を並べた書棚です。
並んだ本達の繋がりから一つの文脈を感じる、そんな書棚。
その強みは「何か面白い本はないかな?」と考えている人や、「あるテーマの関連本が欲しい」という人に非常に効果的です。
時には本との意外な出合いをもたらします。

本書の著者は文京区千駄木にある往来堂書店の初代店長。
「文脈棚」を作り上げ、「町の本屋さん」の概念を覆した著者の熱意あふれる一冊です。

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は12月21日で「2015年ベスト本&今年紹介した本一覧」を投稿します。

読んで頂きありがとうございました。



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by mamesyakuhachi | 2015-12-14 13:10 | 複数著者など | Comments(0)

今週は年末企画第一回『紹介しきれなかった本をまとめて発表/2015年上半期』です。

面白かった本、難解で分からなかった本、好みではないけど沢山の人に読んで欲しい本、読んだことで人との関係が深まった本、などなど。

各月ごとに2冊くらい、計11冊紹介します。

【1月】

『ツナグ』辻村深月/著(新潮文庫)

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2015年のお正月に読んでいた小説。
しばらく疎遠だった友達が勧めてくれた作品でした。

死者との再会を叶えてくれるという使者の「ツナグ」。
そのツナグを介して展開される人間の暖かさを描いた小説です。

読み終わった後は勧めてくれた友達に感想をメール。
本が旧交を温めてくれました。


『謎解き村上春樹』石原千秋/著(光文社新書)

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村上春樹の作品は好きだけど、いまいち捉えどころがなくてよく分からない、という方は意外に多いと思います。
僕もそのうちの一人です。
じゃあ村上春樹の解説本を読んで理解を深めようと思い、手にとった作品でした。

村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』の解釈(わずかな言葉や仕草から登場人物の関係性を読み解く)などは納得の連続です。

でも、理論的に解釈をしていけばいくほど村上春樹作品の魅力も薄くなる感じもするんですよね。
手前勝手なジレンマですが。


【2月】

『オリーヴ・キタリッジの生活』エリザベス・ストラウト/著、小川高義/訳(早川書房)

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2009年にピューリッツァー賞を受賞した小説です。
作家の上原隆さんに勧めていただきました。

舞台はアメリカ北東部の小さな港町クロスビー。
そこに住む数学教師オリーブ・キタリッジの日常が連作短編という形で描かれています。
一見穏やかに見える人生、しかしそれは、些細な事で壊れやすい。
一つ一つの物語が積み重なるにつれて説得力を持っていきます。

世の中の喜びと悲しみを知り尽くした方にオススメです。


『ぼりぼりにゃんこ』東君平/絵、文(復刊ドットコム)

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再読した絵本です。
本書を知ったきっかけは、2014年10月の日比谷図書館でのブックイベントでした。
そこで知り合いになった山梨県の図書館司書の方がこの絵本を熱く紹介されていました。
(ちなみにこのイベントがきっかけで3月に山梨県でのコンサートが実現しました。このブログの記事になってます。)

本作『ぼりぼりにゃんこ』は表紙の様子からすると一見のどかな絵本・・・かと思いきや、予測不能な結末をむかえます。

帯をつけるなら「一体誰がこんな結末を予想できただろうか?全絵本好きに捧げる衝撃のラスト」です。


【3月】

『一億総ツッコミ時代』槙田雄司/著(星海社新書)

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オードリー若林が自著の『社会人大学人見知り学部卒業見込』の中で勧めていた本。

お笑いブームの中で量産される芸人に影響された(悪くいえば芸人気取りの)一般人たち。
その様子はまるで『一億総ツッコミ時代』。
こんな時代に必要とされる笑いとは?

気になる方は本書をどうぞ。
面白いです。


『斜陽』太宰治/著(新潮文庫)

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一年ぶりの再読。物語が動く後半よりも、穏やかさのある前半の方が好きです。

太宰治の中では今のところ一番好きな小説。

ちなみに『人間失格』は何度読んでも、未だに難解でよく分かりませんが・・・。


【4月】

『なみ』スージー・リー/著(講談社)

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本の形は横長。
ページ見開きで浜辺と波の様子を描いています。
文字は一切なく絵のみの構成。
少女が波と戯れる様子を描いた絵本です。

ページの境目が仕掛けにもなっていて、そこに遊び心と臨場感があります。
是非手にとって読んで欲しい作品です。

贈り物にも適しています。


『金閣寺の燃やし方』酒井順子/著(講談社)

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金閣寺放火事件(1950年)に材をとった二つの小説、三島由紀夫『金閣寺』と水上勉『金閣炎上』。
同じ事件を取り上げているにも関わらず、二つの作品はなぜこんなにも違うのか。

酒井順子はそれぞれの作家の出自や、美意識、作品構築までに感じていたであろう心境を巧みに論じていきます。

ちなみに『金閣寺』と『金閣炎上』を未読でも楽しめます。
実際僕がそうですから。


【5月】

『豊饒の海 春の雪』三島由紀夫/著(新潮文庫)

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作曲家の友達から借りて読了。
表紙が非常に美しいです。

感想は、そう一言。

・・・表紙が非常に美しかったです。

(僕にはまだ三島文学を理解できるレベルには達していないのです。再挑戦したいです。)


【6月】

『中学校 国語3』平成23年検定(学校図書)

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練馬区立図書館では教科書を借りることができる、と知って読んだ本書。

収録作の井上ひさし『握手』に感動。
そして教科書らしく「読み方の手引き」といった学習面も充実。
例えば「書いてないことを読み取ろう」という視点は今後の文章読解の参考にもなります。

今更ながら学生時代に戻って国語の授業を受け直したくなります。


『実験』田中慎弥/著(新潮文庫)

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以前、東京図書館制覇というウェブサイト管理人の方から勧めて頂いた田中慎弥『図書準備室』という作品。
めちゃくちゃ面白くて、同じ著者つながりで読んだのが本作『実験』でした。

表紙のイメージ通り暗い作品です。
そして何となく、いびつで歪んでいます。

でもそこが田中慎弥の魅力なんですけどね。


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今週はこれにて以上です。

更新は毎週月曜日。

次回は12月14日で、年末企画第二回『紹介しきれなかった本をまとめて発表/2015年下半期』を投稿します。

読んで頂きありがとうございました。


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by mamesyakuhachi | 2015-12-07 06:00 | 複数著者など | Comments(0)