カテゴリ:山村良橘( 1 )

受験参考書を読書する。



高校時代の世界史の授業。
年代暗記は意外に面白かったのを覚えています。

たとえば、
「行く行くベルサイユ」→行く行く(1919)→1919年ベルサイユ条約
「ソロンの改革ごくよろし」→ごくよ(594)→前594年ソロンの改革

などなど。

真面目な授業の途中に、突如登場する語呂合わせ。
緊張と緩和、そして無理やりさ。
その対比が面白かったのを覚えています。

そんな事を思い出したきっかけになったのが、先月古本屋で見つけたこんな本。


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「代々木ゼミ方式 世界史年代記憶法〈改訂版〉」山村良橘(代々木ライブラリー)

なつかしの語呂合わせ年代暗記法の受験参考書です。

中身を改めて読んでみると、ギャグな語呂合わせにニヤニヤしっぱなし。
歴史上な重大な出来事も語呂合わせが組み合わされると、脱力してしまいます。

たとえば次のような、親父ギャグで語呂合わせ。


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「野郎に、会ったが最後ンなり」→やろうに(862)→1862年、第一サイゴン条約
(※ちなみに1000年代は分かるだろうということで、省いてある模様)

他にも

「バイクで、フラリだ」→バイク(819)→1819年、フロリダ買収

「なごーい(長い)紙を、タラスの戦い」→なごーい(751)→751年、唐、タラス河畔の戦い

親父ギャグ炸裂です。

特に、なごーい(長い)は無理やりさが高く、ポイント高いです。


ところで、同じ年に出来事が重なってしまうことも多く、その場合同じ年号に複数の語呂合わせが必要になります。

たとえば、1895年

「電波聞こうと、マルコーニ」→電波聞こう(1895)→マルコーニの無線電信機発明

「いやきこえませぬ、三国干渉」→いやきこ(1895)→露独仏、三国干渉

という風に。

しかしながら近現代は出来事が多く年代かぶりが多い模様。
そのため、1949年はこんな事態に。


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1949年に起きた7つの出来事、全て「僕(49)」で語呂合わせ。
(ちなみに1900年代に入ると100年代も省略されたりしています。そして「4」は「フォー」から「ホ」と読ませ、濁点を付け「ボ」になった模様。)

1949年の出来事かなり混乱しそうです。
でも個人的に「僕のなっとう」は脱力さと意味不明さが程好いブレンドで好みな語呂合わせです。

と、ここまで本書を紹介しましたが、本書の最も凄い点はおそらく、本書最後のページ。


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なんと本書は1976年から発行され、1989年のあいだまでに54刷も重ねるというロングセラーなのです。

普段見ない書棚に、こんな面白い本があるなんて。
まだまだ未知の本との出合いはたくさんありそうです。

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月10日。
読んで頂きありがとうございました。



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by mamesyakuhachi | 2016-10-03 00:01 | 山村良橘 | Comments(0)