コンサートのご案内です。

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『春日町夜の音楽会』
【日時】2015年7月10日(金) 開場18:45/開演19:00
【場所】練馬区立春日町図書館 2階会議室 (都営大江戸線・練馬春日町駅直結、地図)
【出演】尺八・遠藤直幸、マリンバ・長谷川剛士
【料金】無料(定員30名)
【問合せ】03-5241-1311(春日町図書館)

読書がきっかけとなり実現した練馬春日町図書館でのコンサートです。
尺八&マリンバという少し変わった編成で、古典曲やポップスの他に「読書」をテーマにしたプログラム「素晴らしき読書の世界」もご用意しています。
コンサート後も図書館は21時まで開館していますので、音楽の余韻に浸りながらの読書タイムなんていかがでしょうか。
ご来場をお待ちしております。

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では、このブログの特別企画「オススメ本を教えて下さい」の第5回目、最終回です。


『田園発 港行き自転車』宮本輝/著(集英社)

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『もし私が一人の生命の苦しみをやわらげ
一人の苦痛をさますことができるなら
気を失った駒鳥を
巣にもどすことができるなら
私の生きるのは無駄ではない』

この詩の作者はエミリ・ディキンスンというアメリカの女性詩人です。
本書の下巻275ページに引用されています。

そして、先日たまたま読んだ金子みすゞの詩『土』。
本書との繋がりを感じました。引用します。

『こッつん こッつん
打(ぶ)たれる土は
よい畠になって
よい麦生むよ。

朝から晩まで
踏まれる土は
よい路になって
車を通すよ。

打たれぬ土は
踏まれぬ土は
要らない土か。

いえいえそれは
名のない草の
お宿をするよ。』
(金子みすゞ童謡集/ハルキ文庫)

普段生きていると何もかも嫌になって身もだえする時があります。
やるだけ無駄だと自棄になる日もあります。

音楽の才能がない、センスもない、精神的な強さもない。そんな事を考えてもキリがない。

それでも「何も持っていない」という事を分かった上で、努力を続け、何かを表現し誰かを支える事はできないだろうか。

もはや「いつかきっと出来る」と信じるほかないですが、この小説はそんな僕の気持ちをそっと支えてくれました。

『苦労も心配も悲しみも必ず来るものだが、それが大きな幸福を生み出すのだと信じるかどうかなのでしょう。私の平凡な七十三年の人生を振り返っても、まったくそのとおりだと実感できますよ』(下巻176ページ)

【あらすじ】(帯文より引用)
駅前に残された一台の自転車。家族に秘密を残して逝った父。
十五年後、父の足跡を辿る娘に、予期せぬ出会いが待っていた。
「縁」という不思議な糸が、命と命をつないでいく。
「北日本新聞」連載三年、待望の傑作長編。

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【特別企画「オススメ本を教えて下さい」あとがき】

全5回に渡る特別企画「オススメ本を教えて下さい」は今週にて終了です。

いかがだったでしょうか。

僕には鋭い観察眼も洞察力もないので、とにかく「全て読み、自分の言葉で書く」という事を大切にしました。

なので、投稿した感想の中には自己本位で的外れな文章もあるかもしれません。

でも、正直なところ楽しい時間でした。
そして感想を投稿する中で色々な事を感じました。
それについて書き出すと長くなるので、それはまた別の機会に・・・。

オススメ本を紹介して下さった方、読んで下さった方、誠にありがとうございました。

これからも毎週月曜日に更新していきます。

次回は7/6(月)です。

読んで頂きありがとうございました。



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by mamesyakuhachi | 2015-06-29 00:01 | 宮本輝 | Comments(4)