カテゴリ:ポール・オースター( 1 )

ポール・オースター/著、柴田元幸/訳「幻影の書」(新潮社)

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昨年末からポール・オースターめいてました。
図書館司書の方からその名前を聞いた事に始まり、その後たまたま読んだ雑誌で翻訳家の柴田元幸さんがオススメ作家として紹介し、ネット記事で好きな作家がオースターを挙げ、共演したプロギタリストが文庫本を持っていました。

あっちもこっちもオースター。

これはきっと「読め」という暗示のはず。

そんないきさつで手に取った「幻影の書」

絶望の危機から救ってくれた、ある映画の一場面、主人公はその監督の消息を追う旅にでる­。
大胆で意表を突くストーリー、壮絶で感動的。アメリカでもオースターの最高傑作と絶賛された長編。
(単行本帯文より)

300ページ超の長編ながら、あっという間に読了。
ドラマチックかつミステリアスな展開にグイグイ引き込まれます。
ストーリーの面白さも勿論ですが、時折現れる自己の内面をえぐる文章にハラハラ、ワクワク。

それは私の人生のなかでもたぐいまれな、真に壮大な高揚に満ちた瞬間だった。私は現実の半歩前に、自分の肉体の境界の数センチ外に立っていた。
私は恐怖よりもむしろ魅惑に貫かれたのだ。その銃に込められた弾丸が、私がいままで思いついたことすらない想念を内包していることを私は理解した。世界はさまざまな穴に満ちている。無意味さの小さな開口部に、精神が歩いて通り抜けられる微小な裂け目にあふれている。(中略)その夜、自宅の居間で、私はそういう穴に行きあたったのだ。

ポール・オースターは日本でも人気があり、沢山の作品が翻訳されているみたいです。

海外文学が苦手な僕ですが、オースター作品をもっと読みたいと思いました。
次に読みたいのは「偶然の音楽」(新潮文庫)。タイトルに惹かれます。

今日はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は2月2日です。
読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2015-01-26 03:07 | ポール・オースター | Comments(0)