半年前の事。
知人から「原田マハさんの作品が面白いらしいというのをテレビで言ってた」と聞きました。
そのときに原田宗典(原田マハさんの父親)のエッセイをたまたま読んでいました。

そして、先週。
杉並区にて原田マハさんの本を情熱的に紹介されてる方がいました。

いわく「原田マハさんの作品は読むだけではなく実際に味わいたくなる」

その言葉を聞いたときに、半年前に友達から聞いた事を今更ながら思い出しました。


原田マハ「楽園のカンヴァス」(新潮社)

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まんまと。

まんまと読んだ後に実際に味わいたくなりました。

この「楽園のカンヴァス」は画家アンリ・ルソー「夢」を巡るミステリー小説になっています。

「夢」に隠された謎や、その名画を巡る様々な陰謀。そして作品を守ろうとする主人公たちの葛藤。
それらが錯綜し読み手を引き込んでいきます。

この小説の根底にあるものは元キュレーターである原田マハさんの美術を愛する気持ちと画家への揺るがない尊敬の想いです。

絵画を前にした時の瑞々しい感動が小説を通して読む側にも波紋となり伝わってきます。

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『ヤドヴィガは、不思議とその絵を「きれい」だと思いました。そう、美しかったのです。猛獣たちの命がけの闘いと、それを取り巻く密林の深さ、濃厚な空気。いっさいの音を奪って、小さく貧しい部屋をおおいつくす緑の容赦のなさ。ヤドヴィガは、軽いめまいを覚えました。』

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読み進めるほどに、アンリ・ルソー「夢」を実際に見に行きたくなります。

小説のあらすじや結末よりも、僕にとっては著者の美術への愛を感じた事が充実した読書になりました。

ちなみに現在、その「夢」を展示しているのはMoMA(ニューヨーク近代美術館)。

いつか行きたいです。

今日はこれにて以上です。

毎週月曜日に更新。次回は10月27日です。

読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2014-10-20 02:59 | 原田マハ | Comments(0)