カテゴリ:いとうせいこう( 1 )

最近は自分のコンサートが続いていたので、演奏活動がメインのようなブログになってましたが、
これからしばらくは本とか映画とかのブログに戻ります。…多分。

尺八吹きのブログなんですけど、
あまり関係ない所から音楽に近付けていけたら良いなと思ってます。


今日の音楽はJohn Cage 「 4'33"」です。


無音の音楽、皆さんそれぞれで想像して下さい。

「everything we do is music」


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本の紹介です。

図書館で7月に予約を入れて、50人待ちを経て遂に順番が来た本です。
このブログの10月7日の記事でも少しだけ触れた本です。


いとうせいこう「想像ラジオ」(河出書房新社)

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「悲しみがマイクであり、スタジオであり、今みんなに聴こえている僕の声そのものなのかもしれない。」「我々には悲しみがあるじゃないか、と。」


「想像せよ。」「真実に向かって。」「あ、それなんかかっこいい。」



僕が偉そうに言えるほど持っていない想像力。


この本を読んで色々な言葉や過去に読んだ本を思いました。


僕がこのブログで11月10日にとりあえげた枡野浩一「くじけな」での“ある出来事”、
この「想像ラジオ」で扱っている主要テーマの根幹の出来事と同じ出来事です。


僕はその出来事について容易く語ることは出来ません。
上辺の同情もできないし、知識もない、まして当事者でもない。
でも、その出来事が複雑なのは全くの他人事ではなく、僅かな加害者意識も自分の中に感じる点です。


同じ “今” を生きる他人への深い理解は凄く難しいです。
そしてそれは自分自身についても同様です。

まして今いない人たちの事になれば、よりもっと分からなくなります。


この本を読むと、自分のフィルターを通して、考えや想いが浮かんだりします。
それは、宙に浮いた想いを拾って、自分の中のラジオ局を通して語っているこの本の主人公DJアークと少し似てる気がします。



見えない言葉。言葉になる前の言葉みたいなもの。
それが自分の心にやってきて、うろうろ一人歩きしていきます。



削られた言葉がある詩歌。
無音の写真や絵。
触れることの出来ない音。


何だかよく分からない話になってますね。
すいません。

「想像ラジオ」の魅力を自分なりの文章で記しました。


悲しみを持っている誰か、悲しみを持ち続けている誰かに、この本が届くことを祈っています。



今日はここで以上です。

毎週月曜日に更新。

次回は12月9日です。

読んで頂きありがとうございました。
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by mamesyakuhachi | 2013-12-02 11:03 | いとうせいこう | Comments(0)