上原隆さんというノンフィクション作家を皆さんご存知でしょうか。

『困難に遭遇したときに、人はどうやって自分を支えるのだろう』という問題意識をテーマに市井の人々に焦点をあてたノンフィクション作品を執筆されています。

僕は上原さんの作品『雨にぬれても』『友がみな我よりえらく見える日は』(ともに幻冬舎アウトロー文庫)『こんな日もあるさ』(文藝春秋)を過去に読みました。

上原さんのプロフィールを紹介します。
(2009年、朝日文庫刊行の『にじんだ星をかぞえて』より)

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1949年神奈川県生まれ。コラムニスト。
立命館大学卒。市井の人々の日常を取材し、ぐっとくるエピソードをつづったノンフィクション・コラム『友がみな我よりえらく見える日は』(幻冬舎アウトロー文庫)がベストセラーとなる。著書に『喜びは悲しみのあとに』『雨にぬれても』(ともに幻冬舎アウトロー文庫)、『胸の中にて鳴る音あり』(文藝春秋)など。
お話をきかせてくださる方は、uehara@t.email.ne.jpまでご連絡を下さい。
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僕は是非お会いしたいと思い、先月メールを送りました。
その後、上原さんからお返事があり、嬉しい事に先週お会いする事ができました。


待合せ場所は銀座、ホテルのラウンジ。時間は午後2時。
上原さんの第一印象は温和で穏やかでした。

二時間ばかりお話ししました。
尺八の事、音楽の事、本の事、そして生きる喜びや悲しみなどについて。

上原さんは優しげに相槌をうち僕の話を熱心に聞いて下さいました。
「自分はこう考えて生きてきた」「こんな風に生きていきたい」という取り留めない僕の話を、ありのままに聞いて下さいました。
上原さんは僕の話に対して、敢えてご自身の考えを提示されませんでした。

その姿勢は今まで上原さんの作品で僕が抱いていた印象「人生の喜びや悲しみをありのままに捉える。人生に明確な答えは存在しないかもしれない。しかし、だからこそ価値がある。」そのものでした。

お話する中で自分でも意外だったのが、普段は明るくない僕が前向きな事を沢山話せた事です。

ラウンジを出て、帰宅途中の電車の中で上原さんの本を読みました。
小さな光がきらきらしていました。

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今日は中野区立江古田図書館で第2回ビブリオバトルに参加します。
テーマは『50年後に残したい一冊』です。
次の更新で結果や紹介した本を報告したいと思っています。

今週はこれにて以上です。

このブログは毎週月曜日に更新。
次回は11月10日です。

読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2014-11-03 08:39 | 上原隆 | Comments(0)

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子供の頃、ふるさとの郡山駅が日本で一番大きな駅だと思っていました。

そして福島弁は標準語とほぼ一緒で全然訛ってないと思っていました。

幼少期の勘違いってありますよね。
大学時代の先輩が野球アニメ、タッチの主題歌の出だしの「呼吸を止めて一秒あなた真剣な目をしたから」っていう「真剣な目」を「真剣舐め」だと思ってたって言ってて、笑いました。


本の紹介です。

上原隆「雨にぬれても」(幻冬舎アウトロー文庫)

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なるべくありのままに書くって好きな書き方です。

楽しい出来事や悲しい出来事を取り上げて、こう思ったとか、これからこうすべきとかって事を特に書かない方が良い時があります。

僕が好きなルポルタージュで村上春樹「アンダーグラウンド」(講談社)があります。

あった事をなるべくそのままに、そして冷静に丁寧に伝えていて良いです。

たぶんありのままを見たいんでしょう。

包装や装飾をつける前の素の状態って、たまに自分の想像を裏切ってくれます。思ったほど刺激的じゃなかったり、薄味だったり、逆に想像以上に野性的だったり。

この「雨にぬれても」は、著者が自分の興味のままに他人の人生や悩みを描写していきます。

悲しい話も多いですが、著者は悲しみから立ち直る術を大げさに提示したり、教訓を導き出したりしません。

見て聞いて、寄り添っていく感じです。

読後感はあっさり、爽やかでした。


今日はこのへんで以上です。

更新は毎週月曜日。次回は2月10日です。

読んで頂きありがとうございました。
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by mamesyakuhachi | 2014-02-03 22:03 | 上原隆 | Comments(0)