カテゴリ:複数著者など( 67 )

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書評集は割と好きです。
この「枕元の本棚」も好きな本。

著者は小説家の津村久記子。
小説家が書評集を書くと、小説関係などの本を書評することも多いですが、この本はジャンルが色々で面白い。


児童書から学術書、スポーツ本や哲学書まで幅広いラインナップで楽しませてくれます。

するとやっぱり紹介されている本を読みたくなるのが人情というもの。

というわけで
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図書館で借りてきました。(「暮らしのヒント集」暮らしの手帖社)

暮らしのヒントになる短い言葉が500個くらい載っています。

「天気がよかったら、歯ブラシに日光浴をさせましょう。」

とか、

「フルーツや野菜は、常温が一番おいしく食べられます。」

とか、

あ、そうなんだ、やってみようかな
、と思えることが沢山載っていて、眺めるだけでもワクワクして楽しい。

次は「100の地点でわかる地政学」とか普段まったく読まない本にでも挑戦してみようかと思ってます。





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by mamesyakuhachi | 2017-08-14 00:01 | 複数著者など | Comments(0)

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暑いっすね。

この夏は上記三冊を参考にしながら弱修行的な生活をしてます。

まず一冊目は「『自分』を浄化する座禅入門」小池龍之介(写真左)です。

実は今年三月から週4ペースで座禅に取り組んでいます。

座禅って「息をすう・はく」という行為のみに集中することが大事らしいっす。

これやってみると、めっちゃくちゃ難しい。

すぐに余計なこと考えてしまいます。

でも、息をゆっくり吐くと心が落ち着いて心地いいっすよ。


2冊目は「一汁一菜でよいという提案」土井善晴(写真中)です。

普段の食卓は「ごはん&具の入った味噌汁」の一汁一菜でよいということを提案している本書。

たしかにこれやってみると、とても良い。

なんでかって言うと、毎日食べても飽きがこないし、しかも準備から片付けが30分弱で終わる。
(しかも単純な豆腐の味噌汁とかでも空腹時にのむと、めっちゃしみる美味さ)

どんなに多忙でも自炊が可能になります。

日本の家庭料理のよさ、灯台もとくらし、っす。

三冊目は「寂しい生活」稲垣えみ子(写真右)です。

先々週もブログで取り上げた本書ですが、著者の家電サヨナラ生活を参考にしてます。

この夏、俺がすでに取り組んでいるのは

1、炊飯器をやめ土鍋で米をたく
2、掃除機を捨て雑巾がけ生活
3、自宅ではクーラー&扇風機なし(コンセントは常時ぬく)

というものです。

できれば電子レンジともサヨナラしたいと個人的に思ってます。

以上夏の弱修行的生活本でした。



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by mamesyakuhachi | 2017-07-17 18:29 | 複数著者など | Comments(0)



最近読んで「こりゃ面白い!」と思った本を三冊。

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「寂しい生活」稲垣えみ子(東洋経済新報社)


「あれほど、『なければやっていけない』と信じていた家電が、『なくてもやっていける』どころか、『ないほうがむしろ楽』『面白い』『意外に豊か』という驚きの事実が次々と明らかになったからだ。」(P108)

次々に家電を捨て、気付いたら電気代が月150円台という生活になった著者。

「なければやっていけない」という考えが思い込みに過ぎなかったことに気づかされる一冊。

ちなみに上記引用文の「家電」の部分を他の言葉(たとえば、洋服、友達、仕事など)にかえて読んでみるのも面白いです。

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「すべての雑貨」三品輝起(夏葉社)


東京の西荻窪にある雑貨店の店主が書いた雑貨に関する本です。これが面白くて読み止まらない。

この本に書かれていることは、よくありがちな「好きな雑貨に囲まれた素敵な生活の提案」でもなければ、「雑貨の魅力を再発見」なんてものありません。

今まで雑貨で無かったものが、次々に「雑貨」の定義のなかに侵食され、気が付けば何が雑貨で何が雑貨であるかも甚だ不明になってしまった現代ついて書いた評論風なエッセイ……という感じです。

俺にとっては少し難しいけど、こんな切り口の雑貨に関する本を読んだことなかった。

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「<ふつう>から遠くはなれて」中島義道(青春出版社)


哲学者・中島義道の本です。
ふつうじゃない、むしろ偏屈な中島義道の語録集ですが、へこんでるときに読んだら元気になった本です。

「きみは理不尽に報われ、理不尽に救われる。きみは理不尽に成功し、理不尽に失敗する。きみは理不尽に幸福になり、理不尽に不幸になる。」(P198)

努力が必ず報われるわけでもなければ、正直に生きていても不幸になることはある。そして何もしてないのに幸せになったりする。というのは年を重ねるごとに実感しています。

そんな理不尽を存分に味わって生きていきたい人のための本です。

この本が気に入ったら中島義道の他の本(「孤独について」「カイン」など)も読んでみると面白いです。


以上三冊。


コンサート案内を1件。
今週土曜日。場所は小石川です。食事つき。

「koto concert 5th」

2017年7月8日(土) 15:00オープン 15:30スタート
《場所》イタリアンレストラン・青いナポリ/東京都文京区小石川3-32-1 2F(グーグルマップ
《料金》¥5000円(演奏後にイタリアンブッフェつき、ドリンク代別)
《出演》神崎歌子、田辺雅美和、中島裕康(以上、箏と三味線)、遠藤頌豆(尺八)
《曲目》海の見える街、夏色のアダージョ、四季の眺、桜ゆらら

食事とっても美味しいです。遠藤の大人気(?)MCも楽しめます。

聴いてみたい方は→ oxyges8nugue@yahoo.co.jp までご連絡下さい。





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by mamesyakuhachi | 2017-07-03 00:01 | 複数著者など | Comments(0)

日本タイトルだけ大賞!

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芥川賞や直木賞、本屋大賞。
川端賞に谷崎賞…
変わり種だとサムライジャパン野球文学賞なんて賞も。

まぁ本関連の賞はたくさんあります。

そんな中、翻訳家・岸本佐知子のエッセイ「なんらかの事情」で知った賞。

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それは……

日本タイトルだけ大賞という賞。
その名の通り本のタイトルの面白さだけを審査する賞です。

面白タイトルばかりでとにかく笑える。

たとえば2012年の大賞は

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過去の受賞&ノミネート作品でも面白いタイトル頻出なので、ちょっと紹介したいと思います。


【至急】塩を止められて困っています【信玄】」第八回上田渉賞・読書メーター賞

謙信、もうちょっと贈ってあげて。

ブスだけどマカロン作るよ」第六回山田真哉賞

ブスでもマカロン作っちゃダメってことは無いけど。分かるよブスの気持ち。


意外に奥の細道入門書としてありかも。

息するだけダイエット2011年ヨシナガ賞

ダイエットの最終形態。


「命とひきかえに尺八がうまくなる方法」っていう本があっても、俺は読みません。命のほうが大事。


そうそう、なんなんですかね。あの薄いインチキ感。


はい、読んでます。


むごいよ娘。



過去の受賞作をもっと知りたい方は下記リンクをどうぞ。

とにかく笑える。
中身を問わずタイトルだけの面白さで勝負する潔さがたまらなく良いです。




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by mamesyakuhachi | 2017-02-27 00:01 | 複数著者など | Comments(0)

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読書離れ、なんて言われていますが電車に乗ればチラホラ本を読む人はいるもの。

本好きの僕としては他人が一体何を読んでいるのか、その本のタイトルは何なのか、とても気になるところです。

なので今週は実際に電車に乗って読書している人の本のタイトルを調査してきました!

題して「読書の冬!隣は何を読む人ぞ。~都営大江戸線編~」です。


とある週末の午後、都営大江戸線の新宿駅~汐留駅間に乗車し調べてみました。

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はい。新宿駅到着。

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さあ、先頭電車に乗り込んで読書タイトルチェックです!

【新宿駅~代々木駅】
乗り込むと幸運にもすぐ第一読書家を発見。
見た目は50代ぐらいの男性、カジュアルなジャケット姿ながら、厳しそうな目をして本を読んでいます。
あやしくないように向かいの席にすわり、タイトルをチェックすると……

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「知の操縦法」佐藤優(平凡社)

おおお、雰囲気に合ったビジネス書。
きっとこの男性は向上心と克己心にあふれた大手企業の管理職とみた。

【代々木駅~国立競技場駅】
車両を移動しながら読書家を探すと、いました、いました。
高校生とおぼしき制服姿の女の子。座席に座りながら文庫本を読んでいます。
ああ、これ見たことある装幀。これは売れっ子作家のあの本だ。


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「何者」朝井リョウ(新潮文庫)

知的そうな高校生。
きっと彼女は模試の帰りでしょう。
現代文に自信あるとみた。

【青山一丁目駅~六本木駅】
車内をさらに移動。
余談ですが、この時間(週末午後)の込み具合は数人が座れずに立って乗車するくらいです。
1車両に40人程度が乗車しています。

なので乗客をかき分ける苦労もなく車両間をゆうゆうと移動できます。

移動していると読書家を発見。
スウェード製の高価そうなコート。足元は青いスニーカーで爽やかさを演出。渋い白髪と眼鏡姿。50代くらいの男性です。
本には付箋を付けてます。彼が熱心に読んでいたのは……

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「ビートルズ原論」和久井光司(河出文庫)

きっとこの男性は職業ライター、もしくは雑誌編集者でしょう。きっと。
カバーを外して読んでいて、その武骨さも粋でした。

【六本木駅~麻布十番駅】
続いては20代後半とおぼしき男性読書家を発見。
カジュアルな服装ながら清潔感があり真面目そうです。

そんな彼が読んでいたのは

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「双極性障害の対人関係社会リズム療法 臨床家とクライアントのための実践ガイド」エレンフランク/著、阿部又一郎、他/監修・翻訳(星和書店)

むむ、なんじゃこれは?どうやら専門書のようです。
仕事のためか、はたまた資格取得のためか……?
趣味で読んでいるとすればレベル高すぎ、意識高すぎです。

【赤羽橋駅~大門駅】
肩までのしなやかな黒髪に淡いオレンジの眼鏡。
30代前半くらいの知的な女性。
都会的なスーツ姿。

しかしなぜか本を読みながら呪文のような言葉を呟いている。

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彼女が読んでいたのはバッハの楽譜でした。
(正式な書名は限界まで近づいたものの不明。でも表紙に大きくBACHと書かれていて、装幀も上掲の画像とほぼ一緒)
そうです、彼女は音楽家なんです。きっとリハーサルに行く途中でしょう。がんばれ同業者!

【大門駅~汐留駅】
そろそろ降車駅の汐留。
最後に出会ったのは70代くらいの女性。
フリース地の帽子、ナチュラルさを大切にしている雰囲気の服装。
そんな女性が手にしていたのは……

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「幽霊はお見通し」エミリー・ブライトウェル/著、田辺千幸/翻訳(創元推理文庫)

何やら楽しそうな探偵小説でした。
意外に感性はお若いのでしょう!


……というわけで。

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無事に汐留駅に到着。
余談ですが、1車両につき本を読んでいたのは3~4人くらいでした。
本にブックカバーをつけている割合は5割くらい。
ブックカバーをつけてなくても、表紙がまる見えという場合は少なかったので書名を探るのに結構苦労しました。
(不審者扱いされないかヒヤヒヤしました)

そうか~他人はこんな本を読んでるのか。
という事が分かったものの、じゃあ読もうか……とはならず、結局自分の好きな本を読むんですけどね!

ーーーーーーー

今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は1月23日です。
読んで頂きありがとうございました。



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by mamesyakuhachi | 2017-01-16 00:01 | 複数著者など | Comments(0)



今週は今年読んだ本(109冊)の中からベスト5を発表したいと思います。


【第5位】

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「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美(文藝春秋)

世界的名著「罪と罰」を読まずに読書会をする、という前代未聞の試みを書籍化した一冊。
未読でも何となく知っている「罪と罰」。
わずかな知識と作家4人の想像力で内容を類推していく過程は時に的を射ていたり、時には突拍子もない発想に笑えたりします。
私はこの本をきっかけに「罪と罰」(光文社古典新訳文庫版 全三巻)を読了。
ちなみに読了時間は23時間39分04秒でした。読む以外に何もしなければ1日で読めます。


【第4位】

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「マイ国家」星新一(新潮文庫)

甘いものを食べたら辛いものも食べたくなる。大長編を読んだ後には短編を読みたくなる。
星新一のショートショートは長編の合間に読みたくなる、そんな一冊です。
ある病院の一室。ひとりの老人がベッドに横たわっていた。」(「友情の杯」本書内の1篇)
書き出しから物語を立ち上げる力、短いセンテンスと読み易く簡潔な文体。
「罪と罰」は長すぎるという方に是非。


【第3位】

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「圏外編集者」都築響一(朝日出版社)

TOKYO STYLE 」「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」「独居老人スタイル」など独自の視点で本を作りづける都築響一。
この本は編集者としての都築響一が本作りにこめる気持ちや動機について語った一冊。
「習えること、習えないこと」「検索という麻薬」「やりたいからやるんじゃない」(本書の小見出しより)
くすぶるモヤモヤした気持ちがある人は必読です。


【第2位】

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「へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々」鹿子裕文(ナナロク社)

福岡県にある宅老所「よりあい」。その施設に引きずり込まれるように関係者になってしまった著者。
理想論や現実性のない夢を語っていた人は離れ、残ったのは一癖も二癖もあるスタッフたち。
将来お世話になるならこんな施設がいいです。


【第1位】

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「諦める力 勝てないのは努力が足りないからじゃない」為末大(プレジデント社)

今年一年読んだ109冊中の1位です。
「努力」や「夢」という事が美化されすぎて「あきらめないで頑張る」という事にとらわれすぎてしまう事も多いと思います。
本書では「諦める」ことを「現実を直視し、主体的に判断する」ことへの一つの方法として捉えています。
「諦めるということはそこで『終わる』とか『逃げる』ということではない。」
世界大会でメダルをとるために短距離走の花形100M走を戦略的に「諦めた」著者の言葉。
現実を直視し、結果を出したいならすべき方法があることを教えてくれる一冊です。

ーーーーーーーー

以上、今年のベスト本でした。
ベスト10以外にも沢山良い本がありすぎて、紹介しきれない……
なんて思ってましたが、やはり紹介したい。
以下紹介文なしの表紙のみで番外編として紹介します。


【ベスト本 番外編】


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「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」武田砂鉄(朝日出版社



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「悲しみの秘儀」若松英輔(ナナクロ社)



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「あなたの話はなぜ「通じない」のか」山田ズーニー(ちくま文庫)




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「さよなら、ニルヴァーナ」窪美澄(文藝春秋)



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「言葉尻とらえ隊」能町みね子(文春文庫)



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「ガケ書房の頃」山下賢二(夏葉社)



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「路に落ちてた月 ビートたけし童話集」ビートたけし(祥伝社黄金文庫)



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「愛と裏切りの作曲家たち」中野京子(光文社知恵の森文庫)


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皆さんは今年読んだ中で何の本が印象に残ってますか?

今週はこれにて以上です。
このブログは毎週月曜日に更新。
来週は本年最後の更新です。

読んで頂きありがとうございました。





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by mamesyakuhachi | 2016-12-19 00:01 | 複数著者など | Comments(0)



先週の記事 【文学のタイトル当てクイズ】紹介文から推理して書名を推理してみよう! の最終問題の解答から。

以下の紹介文から書名を推理するというのが問題でした。

人生の途上で堪えがたい悲しみに直面したとき、人はその事実をいかに受けとめ、その後の人生をどう生き得るのか。知恵遅れの長男と事故による障害で車椅子に乗る次男―二人の息子を同時に自殺で失った女性が、その悲惨を真正面から引き受け、苦しみの果てにたどりついた生の地平とは?魂の癒しを探り、生きることへの励ましに満ちた感動的な長編小説。(後略)」

この紹介文から書名が分かった方はいるでしょうか?


正解は


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「人生の親戚」大江健三郎(新潮文庫)でした。



ところで皆さん京都は好きですか?

僕は好きです。

どうしても行きたい書店が京都にあります。


この記事で紹介されている遠藤書店(京都市南区)。

店内で居酒屋営業をされている書店だそうです。

店内で飲食できる書店やブックカフェは都内にも沢山ありますし、個人的に好きなお店も多いです。
でも、総じてそういったお店はオシャレな内装で洗練された雰囲気というのが多い印象です。

そんな中で上掲記事の遠藤書店は手作り感&DIY感あふれる庶民的で赤ちょうちん的な雰囲気。
そこにはオシャレさや洗練された雰囲気なんてものはありません。

記事によれば、居酒屋営業に至った経緯がそもそも書店経営の行き詰まりとの事。
その打開策として行っている居酒屋営業だそうなのですが、僕はその「必死さ」と計らずも醸し出された唯一無二感に感動し「ぜひ行きたい!」と思うようになりました。
(しかも同じ「遠藤」だし!)

というわかで目下、京都旅行を計画中。

さっそく旅行パンフレットを沢山ゲット。


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調べてみたら、新幹線往復&ホテル付で、安い時期を選べば2万円を切るプランもありました。

うーむ、こりゃ行くしかないでしょ!


【遠藤書店 書店データ】

《住所》
京都府京都市南区東九条北烏丸町33(グーグルマップ
《営業時間(居酒屋営業時間)》
16:00~23:00(LO22:30)
《定休日》
第二・三木曜日

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は11月21日です。

読んで頂きありがとうございました。





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by mamesyakuhachi | 2016-11-14 00:01 | 複数著者など | Comments(0)



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文庫本の裏表紙には、本の内容を紹介した文章が書いてあることが多いです。


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この部分です。

拡大すると


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負けん気が強く、いたずらが過ぎたために両親から可愛がられなかった“坊っちゃん”。学校を卒業し、唯一、面倒を見てくれた清(きよ)と離れ、一人で四国の中学校に赴任する。(後略)」

なんて書いてあります。

この文章だけで皆さん何の作品か分かるでしょうか?
おそらく本を読まない人でも分かる人は多いと思います。

そう、この本は夏目漱石「坊っちゃん」です。(角川文庫版)


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この紹介分には作品の内容や魅力が書いてあります。

そして逆にこの文章から何の作品か類推することも可能です。

今週は文庫本の紹介文を利用して文学クイズを皆さんに出題したいと思います。

題して 

【文学のタイトル当てクイズ】紹介文から推理して書名を推理してみよう!

です。


入門レベルから一流書評家レベルまでの全7段階。

いくつ分かるでしょうか?


1、【入門レベル】

後半が自殺以後に発表された、太宰文学の総決算ともいうべき作品。生きる能力を失い、なりゆきに任せ、廃人同様に生きる男の手記……それはこの世を去るに際してこれまで胸底にひた隠しに隠していた自分の正体を書き残した陰惨な自画像ともいうべきものである。(後略)」

これは多分、わかると思います。
「太宰」の「総決算」ともいうべき作品と言えば、あれですよね。

正解は→こちらです


2、【初級レベル】

昭和のはじめ、瀬戸内海べりの一寒村の小学校に赴任したばかりの大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちによる、人情味あふれる物語。分教場でのふれあいを通じて絆を深めていった新米教師と子どもたちだったが、戦争の渦に巻き込まれながら、彼らの運命は大きく変えられてしまう……。(後略)」

これはどうでしょうか?
小豆島を舞台に映画化もされた名作です。

正解は→こちらです


3、【中級レベル】

キューバの老漁師サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。(中略)徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

著者はノーベル文学賞作家。
近代アメリカ文学を代表する作品です。

正解は→こちらです

ここまでは普段本を読まない人でも分かる人はいると思います。
次のレベルからはやや難しくなっていきます。


4、【上級レベル】

海外留学から帰って大学の教師になった健三は、長い時間をかけて完成する目的で一大著作に取りかかっている。その彼の前に、十五、六年前に縁が切れたはずの養父島田が現われ、金をせびる。養父ばかりか、姉や兄、事業に失敗した妻のお住の父までが、健三にまつわりつき、金銭問題で悩ませる。(中略)近代知識人の苦悩を描く自伝的小説。

「健三」「島田」といった人物名で分かるでしょうか?
ヒントは海外留学(イギリス)から帰国した作家という事。
そして日本人なら誰もが知る文豪の作品です。

正解は→こちらです


5、【セミプロレベル】

貧窮のうちに無邪気に育ったお玉は、結婚に失敗して自殺をはかるが果さず、高利貸しの末造に望まれてその妾になる。女中と二人暮らしのお玉は大学生の岡田を知り、しだいに思慕の情をつのらせるが、偶然の重なりから二人は結ばれずに終る……(後略)」

いかがでしょうか?
ヒントは前掲の【上級レベル】の著者と双璧をなす文豪の作品です。

正解は→こちらです


6、【プロレベル】

ものおもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる。愛する男を失った式部が、神の力によって悩める魂を鎮めるべく貴船神社に詣でた折の歌である。この日記は、多くの男性遍歴の中で、とりわけ深い愛情を捧げた帥の宮との恋愛生活を、宮との贈答歌を中心に叙述したもの。(後略)」

古典文学に詳しい方にとっては常識の範疇かもしれません。
ちなみに紫式部日記ではありません。

正解は→こちらです

次が最後のレベルです。
紹介文のみで分かる人はいるでしょうか?


7、【一流読書家レベル】

人生の途上で堪えがたい悲しみに直面したとき、人はその事実をいかに受けとめ、その後の人生をどう生き得るのか。知恵遅れの長男と事故による障害で車椅子に乗る次男―二人の息子を同時に自殺で失った女性が、その悲惨を真正面から引き受け、苦しみの果てにたどりついた生の地平とは?魂の癒しを探り、生きることへの励ましに満ちた感動的な長編小説。(後略)」

ノーヒントでいきます。

わかりますでしょうか?

正解は……

……

……

来週月曜(11月14日)の更新で発表します。

なので、来週も読んでくださいね。





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by mamesyakuhachi | 2016-11-07 00:01 | 複数著者など | Comments(0)



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このたびご縁ありまして、東京都新宿区の伊野尾書店さんでの文庫フェア「中井文庫」に選者の一人として参加しています。

私の他には地元店主、大学教授、放送作家、写真家、プロレスラー、バーテン、書店スタッフなどなど、様々な方々が選者として参加されています。

ちなみに私が選書したのは、こちら。

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大好きな小説「沈黙」遠藤周作(新潮文庫)です。

フェアの期間中は特製の帯つき。
嬉しすぎる。
記念に1冊買ってしまいました。

なので今週は伊野尾書店さんと中井文庫の宣伝をさせて下さい。

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伊野尾書店さんがあるのは都営大江戸線中井駅、A2出口のすぐ隣。



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出口から徒歩5秒という好立地です。

昭和32年創業、街の風景に溶け込んだ本屋さんです。

扱う本は雑誌、文芸書、実用書、漫画、学習参考書などなど各世代のニーズに応える選書になっています。

いわゆる街の本屋さんという印象ですが、店長さんはじめスタッフさんも読書好きな方が多いようで、店員さん直筆のポップも読んでいて楽しいです。

中井駅はたまに乗り換えで使うので仕事帰りに寄ることがあり、1時間くらい長居したこともあります。

(ちなみにその時は仕事でミスして少し塞ぎこんでたんですが、本を読んだら元気になりました。)


そして店長さんのブログが面白いので紹介します。

以前は下記リンクを読んだ後に、実際の本が読みたくなって買いに行ったこともありました。




そんな伊野尾書店さんが現在開催している文庫フェア「中井文庫」。

私は9月1日の開始から現在までに何度か訪れて、興味を持った本を4冊ほど購入しました。


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「ビートたけし童話集 路に落ちてた」ビートたけし(祥伝社黄金文庫)


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「君の可能性 なぜ学校に行くのか」斎藤喜博(ちくま文庫)


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「家守綺譚」梨木香歩(新潮文庫)


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「ゴランノスポン」町田康(新潮文庫)

ついでにフェアとは関係ない本も一冊購入。

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「文鳥・夢十夜」夏目漱石(新潮文庫)

フェアは今月末の10月31日まで開催しています。

ぜひ皆さん行ってみましょう。

【伊野尾書店・中井文庫2016】

《住所》東京都新宿区上落合2-20-6 グーグルマップ
《最寄駅》地下鉄大江戸線・中井駅A2出口を出て徒歩0分 西武新宿線・中井駅から徒歩1分
《営業時間》10:00-22:00(平日) 11:00-21:00(土曜) 11:00-20:00(日祝)
《定休日》年中無休(年末年始・棚卸日を除く)

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今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月24日です。

読んで頂きありがとうございました。

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by mamesyakuhachi | 2016-10-17 00:01 | 複数著者など | Comments(0)



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見て下さい。
この可愛らしい展覧会のチラシ。

来月10月1日(土)から東京・丸の内の出光美術館にて始まる「大仙厓展」のチラシです。

ちなみに仙厓(せんがい:1750-1837)とは日本最古の禅寺である博多聖福寺の住職をつとめていたお坊さんで、上掲のチラシにあるような笑いとユーモアにみちた書画を沢山残しています。

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私は数年前に友人から仙厓の作品を教えてもらい、一目でファンになりました。

そしてこのたび、嬉しいことに「大仙厓展」が来月から開催されるのです。

しかも今回は国内3大コレクション(出光美術館、福岡市美術館九州大学文学部 )が30年ぶりに集まる展覧会になっているようです。

これは絶対に行きたい。

いやもう、すぐにでも。

皆さんも是非行ってみましょう。

開館50周年記念 大仙厓展 禅の心、ここに集う

《会期》2016年10月1日~11月13日(日)
《開場》出光美術館(HP)東京都千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階(グーグルマップ
《開館》10:00~17:00(最終入館16:30)※金曜日は~19:00(最終入館18:30)
《休館》月曜日(ただし10月10日は開館)
《料金》一般1000円、高・大生700円(団体20名以上、各200円引き)、中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要)※障がい者手帳をお持ちの方は200円引き、その同伴者1名は無料

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今週は「展覧会」にちなんで美術に関する本を紹介します。
(このブログで過去に取り上げた本を中心に紹介します)


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「芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本」藤田令伊(秀和システム)

この本。
第一印象はあまり良くなかったんです。
タイトルが安直すぎるだろうと思ったからです。
しかしながら目次をチェックしてみると

『第二章 04 「正しい」「間違っている」から解放される』
『第三章 05 展覧会のキャッチフレーズに踊らされない』

など意外に興味深い目次が。
読み進めてみると美術に対して抱いていた先入観(この作品はこう見なきゃいけない、わかる・わからないで判断しない等)を取り除いてくれます。
同じ著者の「現代アート、超入門!」も良書で、難解な現代アートを楽しむヒントを与えてくれます。


続いては海外文学から1冊。

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「月と六ペンス」サマセット・モーム/著、厨川圭子/訳(角川文庫)

なんてオシャレなタイトルなんだろう、と思って手に取った小説。

この小説に登場する画家のストリックランドという人物は画家のポール・ゴーギャン(1848-1903)を下地にしたと言われています。

天才ストリックランドと、彼を支えようとする三流画家ストルーヴ。
その二人を軸に物語が展開し、二人の関係性(嫉妬や羨望)はフィクションを超えた現実味があります。

ストリックランドの存在が引き金となり、ストルーヴに起きる悲劇。
それでもなお、才能への敬意を捨てきれないストルーヴ。

芸術に心を奪われた二人の画家の生涯を描いた約100年前の小説です。



続いては日本の小説から。

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「楽園のカンヴァス」原田マハ (新潮文庫)

元キュレーターで作家の原田マハの長編小説。
表紙の絵はアンリ・ルソー(1844-1910)の「夢」(ニューヨーク近代美術館所蔵)です。

この小説はこの名画を巡るミステリー仕立てになっています。

「夢」に秘められた謎と、名画を巡る水面下の陰謀。
そして次々と明らかになる「夢」に込められていた物語。

読み止まらぬストーリーの面白さに加え、一枚の絵に対峙し歓喜と衝撃を覚えるシーンの描写力は素晴らしいです。



最後に紹介するのは現代美術家のエッセイ。

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「見えない音、聴こえない絵」大竹伸朗(新潮社)

日本を代表する現代美術家の大竹伸朗によるエッセイ。
60歳の現在も旺盛な創作活動をされています。

本書で大竹伸朗は創作にむかうまでの衝動や動機、そして作品と展覧会に込める気持ちについて綴っています。
少し難しめのエッセイという印象ですが、文章から溢れる熱量は創作にかける情熱を感じさせます。

『興奮』がいつのまにか『つじつま合わせ』にすり替わることはよくあることだ。答えは合っているが面白くないということは往々にしてあることで、あまりにジャストなギャグは笑いの反応が少ないことにもどこか似ている。

それまで経験しえなかった出来事が誰かの内側で起きてしまうその瞬間、そこに僕は『芸術』というものの核を見る。

ありがちな前提を疑い、再構築していく姿に刺激されっぱなしの一冊です。

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ただ今、9月下旬。
芸術×読書の秋。
鑑賞して読書して。
感性を刺激される秋なんていかがでしょうか。

今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は10月3日です。
読んで頂きありがとうございました。







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by mamesyakuhachi | 2016-09-26 00:01 | 複数著者など | Comments(0)