今年のベスト本 5位~1位



今週は今年読んだ本(109冊)の中からベスト5を発表したいと思います。


【第5位】

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「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美(文藝春秋)

世界的名著「罪と罰」を読まずに読書会をする、という前代未聞の試みを書籍化した一冊。
未読でも何となく知っている「罪と罰」。
わずかな知識と作家4人の想像力で内容を類推していく過程は時に的を射ていたり、時には突拍子もない発想に笑えたりします。
私はこの本をきっかけに「罪と罰」(光文社古典新訳文庫版 全三巻)を読了。
ちなみに読了時間は23時間39分04秒でした。読む以外に何もしなければ1日で読めます。


【第4位】

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「マイ国家」星新一(新潮文庫)

甘いものを食べたら辛いものも食べたくなる。大長編を読んだ後には短編を読みたくなる。
星新一のショートショートは長編の合間に読みたくなる、そんな一冊です。
ある病院の一室。ひとりの老人がベッドに横たわっていた。」(「友情の杯」本書内の1篇)
書き出しから物語を立ち上げる力、短いセンテンスと読み易く簡潔な文体。
「罪と罰」は長すぎるという方に是非。


【第3位】

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「圏外編集者」都築響一(朝日出版社)

TOKYO STYLE 」「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」「独居老人スタイル」など独自の視点で本を作りづける都築響一。
この本は編集者としての都築響一が本作りにこめる気持ちや動機について語った一冊。
「習えること、習えないこと」「検索という麻薬」「やりたいからやるんじゃない」(本書の小見出しより)
くすぶるモヤモヤした気持ちがある人は必読です。


【第2位】

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「へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々」鹿子裕文(ナナロク社)

福岡県にある宅老所「よりあい」。その施設に引きずり込まれるように関係者になってしまった著者。
理想論や現実性のない夢を語っていた人は離れ、残ったのは一癖も二癖もあるスタッフたち。
将来お世話になるならこんな施設がいいです。


【第1位】

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「諦める力 勝てないのは努力が足りないからじゃない」為末大(プレジデント社)

今年一年読んだ109冊中の1位です。
「努力」や「夢」という事が美化されすぎて「あきらめないで頑張る」という事にとらわれすぎてしまう事も多いと思います。
本書では「諦める」ことを「現実を直視し、主体的に判断する」ことへの一つの方法として捉えています。
「諦めるということはそこで『終わる』とか『逃げる』ということではない。」
世界大会でメダルをとるために短距離走の花形100M走を戦略的に「諦めた」著者の言葉。
現実を直視し、結果を出したいならすべき方法があることを教えてくれる一冊です。

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以上、今年のベスト本でした。
ベスト10以外にも沢山良い本がありすぎて、紹介しきれない……
なんて思ってましたが、やはり紹介したい。
以下紹介文なしの表紙のみで番外編として紹介します。


【ベスト本 番外編】


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「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」武田砂鉄(朝日出版社



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「悲しみの秘儀」若松英輔(ナナクロ社)



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「あなたの話はなぜ「通じない」のか」山田ズーニー(ちくま文庫)




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「さよなら、ニルヴァーナ」窪美澄(文藝春秋)



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「言葉尻とらえ隊」能町みね子(文春文庫)



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「ガケ書房の頃」山下賢二(夏葉社)



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「路に落ちてた月 ビートたけし童話集」ビートたけし(祥伝社黄金文庫)



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「愛と裏切りの作曲家たち」中野京子(光文社知恵の森文庫)


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皆さんは今年読んだ中で何の本が印象に残ってますか?

今週はこれにて以上です。
このブログは毎週月曜日に更新。
来週は本年最後の更新です。

読んで頂きありがとうございました。





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by mamesyakuhachi | 2016-12-19 00:01 | 複数著者など | Comments(0)