人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など 

このブログの特別企画「オススメ本を教えて下さい
いま現在、4冊のご応募を頂いてます。
一冊もこなかったらどうしよう・・・と心配していたので、本当に本当に嬉しいです。

なお、「オススメ本教えて下さい」は5/20(水)が締切なので、まだ募集中です。
このブログのコメント欄かフェイスブックにてどうぞ。

堅い本でも軽い本でもエッセイでも文学でも何でもOKです。
もはや推薦者が未読でも大丈夫です。「ちょっと試しに読んでみて」というスタンスでも一向に構いません。

来週の更新では、ご応募を頂いた本の一覧と、感想の投稿日を発表したいと思っています。

----------------

コンサートのご案内です。
僕は出演しませんが、僕の所属するユニット「やわ風」のメンバーで木下愛子さんが出演するコンサートです。

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_1514687.jpg


~初夏の風コンサート第5回~
日時:2015年6月7日(日)14:30開場15:00開演
場所:やなか音楽ホール(西日暮里駅徒歩5分)
料金:前売3500円/当日4000円
出演:チェロ/広瀬直人、ソプラノ/小泉博子、フルート/浅田麻衣子、ピアノ/木下愛子

プログラムや申し込み方法など詳細はこちらからどうぞ。

----------------

今週の本です。
今週は少し趣向を変えて、「一冊からの繋がり」をテーマに何冊か。

まず最初の本。書店でたまたま見つけた本です。

【1冊目】「短篇集」
柴田元幸/編(ヴィレッジブックス)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_15155880.jpg


翻訳家の柴田元幸編集による短篇集。
柴田元幸の『この人に書いてもらえたら最高、と思った9人が書いてくれました』という気持ちをコンセプトに集められた短篇集です。
この本を手にとったきっかけは、装幀の良さでした。
手掛けたのは「クラフト・エヴィング商會」との事。

どんな商會なんだろう?と気になり見つけた本がこちら。


【2冊目】「星を賣る店」クラフト・エヴィング商會(平凡社)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_15161156.jpg


クラフト・エヴィング商會は吉田篤弘、吉田浩美の二人からなるユニット、と判明。
主にブックデザインや小説などを発表しているユニットと知りました。
この本はクラフト・エヴィング商會が、過去に手掛けた本の装幀や雑貨などを沢山載せていて、眺めるだけで楽しい。
中身をパラパラみていると、タイトルと装幀が気になる本を発見。
それがこちら。


【3冊目】「なんといふ空」最相葉月(中公文庫)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_15163381.jpg


ノンフィクションライター最相葉月によるエッセイ集です。
いやはや面白い。
ノンフィクションライターという仕事に情熱を傾け続ける著者。
その姿勢から「仕事は待っているものではなく、自分から見つけていくものなんだ」と改めて考えさせられます。

読むほどに「最相葉月の書くノンフィクション読んでみたい!」と思い、手にした次の本はこちら。


【4冊目】「星新一 1001話をつくった人」最相葉月(新潮社)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_15164593.jpg


面白い、というか、すさまじい。
130名に及ぶ関係者への丹念な取材、100冊近い参考文献。
本書は500ページを超える長編ですが、非常に読み応えがあります。

星製薬(戦前の製薬会社大手)の御曹司として誕生し、20代半ばで父の跡を継ぎ社長になるも、挫折し会社を去った星新一。
その後、星新一がいかに再生し、当時の日本では未知の世界だったSF作家として成功していったか。
そして、その先にあったものは何だったのか。

冷静な文脈のなかに並々ならぬ熱意を感じる名作です。

すると、やはり読みたくなるのは、


【5冊目】「ボッコちゃん」星新一(新潮文庫)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_1516592.jpg

です。ただいま再読中。


そして、これから読みたい本も当然でてきます。

まず、


【6冊目】「圏外へ」吉田篤弘(小学館文庫)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_15171416.jpg

クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘の小説。
どこかの書評で「言語表現の限界に挑戦している」というコメントを読み、興味深々です。
そして、もう一冊。


【7冊目】「うしろすがたのしぐれてゆくか 種田山頭火」石寒太/文、石井昭/影絵(新日本教育図書)

『短篇集』柴田元幸/編 『星を賣る店』クラフト・エヴィング商會 など _b0145160_15172732.jpg

いきなり、なぜ山頭火?
それは二冊目の「なんといふ空」のタイトルが種田山頭火の俳句『なんといふ空がなごやかな柚子の二つ三つ』から取られているからです。
入門編として読みやすそうです。

・・・と、こんな感じで「一冊からの繋がり」は際限なく広がっていきます。

ああ、活字中毒。

---------------

今週はこれにて以上です。
更新は毎週月曜日。
次回は5月18日。
読んで頂きありがとうございました。



by mamesyakuhachi | 2015-05-18 00:01 | 複数著者